暁 〜小説投稿サイト〜
オズのポリクローム
第十一幕その十一

[8]前話 [2]次話
「一人一部屋ずつね」
「あれっ、皆で寝ないんですか」
「うん、そうだよ」
 その通りだというのです。
「団長さんがお客さん用のお部屋を用意してくれたんだ」
「そうなんですか」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「お風呂に入った後は」
「そのお部屋で、ですね」
「ゆっくりと休もう」
「それで朝になれば」
「うん、また旅だよ」
 お空の旅の再会だというのです。
「飛行船を探そう」
「わかりました、それじゃあ」
 ジョージは魔法使いの言葉ににこりと頷いてでした、そうしてです。
 皆と一緒にお風呂に入って身体も奇麗にしてです。 
 湯舟の中に入ってお湯も楽しみました、ここで。
 ジョージは神宝とカルロスにです、トト達のことを尋ねました。
「動物の皆はどうしてるのかな」
「うん、臆病ライオンさん達もね」
「皆御飯を食べた後はおもてなししてもらってね」
 二人はそれぞれジョージに答えました。
「それでね」
「今は三匹共ブラッシングもしてもらってるそうだよ」
「ちゃんとシャンプーで洗ってもらってから」
「凄く奇麗になっているそうだよ」
「そうなんだ、ライオンさん達もなんだ」
「そうだよ」
「それで皆も個室で休むんだよ」
 彼等もというのです。
「だからね」
「皆くつろいでいるよ」
「それは何よりだね」
「それで僕達もね」
「お部屋で休むんだよ」
 一人一人というのです。
「だからね」
「今日はゆっくりと一人で寝ようね」
「そういえば」
 ここでこんなことを言ったジョージでした。
「一人で寝るのって暫く振りだね」
「うん、旅行の間はね」
「ずっと皆で寝てるからね」
 二人もこうジョージに返します。
「そう言われるとね」
「その通りだね」
「そうだよね、けれどそれもいいね」
 ジョージはにこりと笑ってこうも言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ