二十三話:理想の終わり
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ぶき、その実誰かに絶望を味合わせ、尚且つそれを正しいとほざいた。
全てを救いたいという理想そのものがこんな悪辣な男を生み出したのだ。
この手に奇跡が宿っていたというのに、救う方法があったのに殺し続けてきた自分は―――
「おとん……聞こえる?」
薄汚れた正義の味方ですらない、ただの邪悪な―――人殺しじゃないか。
「―――――――――ッ!!」
声にならない悲鳴が光差す夜天に響き渡る。
どうしようもなく、己の罪深さを思い知らされた嘆き。
そして同時に、男のそれまでの理想に終わりを告げる鎮魂歌だった。
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