6.姉ちゃんは魅力的
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が言うのもなんだけどブラはどうした?!
「いやお風呂あがりだし……つーかお姉ちゃん、普段からブラは付けてないけど……」
「なん……だと……ッ?! んじゃ今日だけじゃなくてずっとノーブラだった……?!」
「いやそうじゃなくて、お姉ちゃんいつもサラシだから。もそもそ」
「あそっかー。ならしょうがないね〜」
「そうだよ〜。変なシュウくんだなぁ〜。もそもそ」
比叡さんはそう言ってケラケラ笑いつつこっちに背中を向けたままTシャツを直している。……いや違う!! 違わないけどなんか違う!!! というより、なぜめくれを直すまでの間、ずっとこっちに背中を向けているんだッ!! そんなに僕に背中を見せたいのかッ?! ……いや下着をつけてないのなら逆にマズいか……。
Tシャツのめくれを直してこちらを向いた比叡さんは、腰に手を当てて牛乳をパックから直に飲みながら、目線をすぐそばの僕を通り越して、テレビの笑点に向けている。イヤな予感がするのは僕だけか……回答者は楽さんこと六代目三遊亭圓楽。
『先日、エジプトでミイラの展示を見てきました』
『ほう、どうでした?』
『よく見たら歌丸師匠でした』
「んっく…ククッ……んふー……んふー……」
あ、まずい……今更ながら、牛乳飲みながらの笑点はヤバイ……比叡さん口の中に目一杯牛乳含んだままの状態で、鼻呼吸が荒くなってる……
「んふー…んふッんふふふふふ……ふーんふー……」
『山田くん。楽さんの座布団全部持って行きなさい』
「ブハッ!!! ブハハハハハハハッ!!!」
笑点のお約束を見て比叡さんは盛大に笑い、そのせいで、比叡さんが口に含んでいた牛乳は……
「ひええええ!!! シュウくん!!!」
そう……比叡さんのそばにいた僕に、全部かかった……
「ごめん! シュウくんホントごめん!!」
「いやいいんだ……姉ちゃんが牛乳飲んでる時に笑点を見てた僕がダメだったんだ……」
「ごめんね……んっく……ごめ……ぶふっ……」
「姉ちゃん……謝るのか笑うのかどっちかにして」
「ホンットごめ……ブホッ……ブフッ……」
夢だ……これはひどい夢だ……ベタ過ぎる夢なんだ……。楽さん……歌丸師匠……僕はあなた達を恨みます……。
比叡さんに牛乳を吹きかけられてしまったので、仕方なく僕も夕飯前にお風呂に入ることにしたわけだけど……さっきから比叡さんのあの背中が頭から離れなくて困っている。
「キレイだったなぁ……姉ちゃんの背中……」
そう。比叡さんの背中はめちゃくちゃキレイだった。肌はキレイだし、体の線も華奢で……ヤバい段々荒ぶ
「シュウくーん。そろそろ晩ごはん出来るけど、先食べちゃうよ?」
めちゃくちゃタイミングよく比叡さんが洗面所からドア越しに話しかけてき
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