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逆さの砂時計
Cantabile
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。本来なら創造神として完成するまで待つつもりだったんだがな。お前は自分の意思で契約に背を向け続けた。多少の前倒しは自己責任というものだろう? アリア」
 「! アリア……っ」
 支えていた細い体が突然消えた。
 そして
 「お前は創造神アリア。俺と共に勇者アルフリードを生み出す汚れ無い女神にして、神聖なる母体」
 軽く曲げた膝の上にアリアを座らせ、慈しむ手付きで彼女の涙に濡れた頬を撫でながら肩を抱く。
 「レ……ゾ………」
 ……これが真相……?
 長い時間と手間を掛けて女神アリアを覚醒させた理由が。
 子供を産ませて、その子供を自分が殺した相手に仕立てる為!?
 「何故そんな事を!?」
 「……お前達には理解できないし、させたくもない。俺はずっと待っていた。ずっと待ち望んでいたんだ。アルフリードの産声はきっと、神々の音楽よりも美しい旋律を奏でるだろう」
 恍惚とした表情で、俯くアリアの頭髪に口付けるレゾネクト。

 「さぁ……俺にアルフリードの声を聴かせてくれ。慈愛の女神アリア」
 

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