15話 トリントンの憂鬱 UC0083 3.5
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「私はジオン公国デラーズ・フリート所属アナベル・ガトーだ。我らの大願成就のため、このガンダムは頂いていく」
その返答にニナは呆然とした。
「ガトー・・・アナベル・ガトー・・・なんで・・・貴方がそこに・・・」
アムロたちはガトーの声を聴き即座に対応した。
「コウ、キース、基地の格納庫へ急ぐ。使えるジムで奴を追跡するぞ」
そういう間にガトーはアルビオンのハッチを手動で開き、外へ出ていった。
それと同時にアルビオンの船体が揺れた。砲撃による基地への攻撃だった。
「っく・・・全ては用意周到なわけだな・・・」
アムロはそう言うと、コウはすぐ目に入ったガンダムに向かって走った。そして整備班に聞いた。
「これもすぐ動かせる状態なんですか?」
聞かれた整備員はとっさの質問に素直に答えた。
「ああ・・・問題ない」
そう聞いたコウはエレベーターを使いGP01に近づいた。
その光景を見たニナはハッと我に返り、コウに試験機使用と止めるように言った。
「それはダメ。貴方が使える代物じゃない。貴方はまだ訓練の身でしょう」
その発言にアムロはニナに反論した。
「ニナさん。ことは有事だ。コウ少尉に乗らせて2号機を牽制させるんだ。責任はオレが負う。その間オレらがジムを取って来て、ガトーを取り押さえる」
ニナは戦闘のベテランであるアムロに従うことが良いと思い、コウに搭乗許可を出した。
コウはGP01に乗り込み、こちらも全天周モニターであることに感嘆し、起動させた。
コウはガンダムの中で追跡する敵の名前を改めて思い出し、身震いをした。
「アナベル・ガトー・・・ソロモンの悪夢。彼の前に立った敵は成すすべなく撃ち滅ぼされたジオンの伝説のエース。そんなのを相手にできるのか・・・」
しかし悩む余裕を戦場では与えてくれなかった。矢継ぎ早に飛んでくる管制からの通信を聞いてはコウはガンダムを動かしていた。
そして、コウとガトーが基地内にて初めて対峙した。
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