15話 トリントンの憂鬱 UC0083 3.5
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を見て、ガトーは満足していた。
「よろしい。これでデラーズ閣下の偉業に一歩近づいたことだ。礼を言う」
「いえ、私もアナハイムも連邦も色々複雑ですからねえ。たまたま今回は貴方がたを手助けするということです」
「・・・そうか。政治とは複雑だな。ギレン総帥がその辺はコントロールしていると思われるから問題ないと思われるが・・・」
ガトーは一兵士としてただ任務を遂行するだけを考えることにした。
* トリントン基地内 アルビオン艦内格納庫 3.6 18:00
アムロらがその日全ての業務を終えたのが17時になってしまったため、コウとキースは18時にアルビオン前で待ち合わせた。その場にはニナとモーラも一緒にいた。
モーラはキースのことを気に入り、キースはそれを煙たがっていた。その光景をニナは面白く見ていてコウは半笑いしていた。
18時になるとアムロがやって来た。アムロは皆が既に待っていたことに詫びた。
「すまない。ブライトたちと会議が長引いて、待たせてしまった」
その言葉にコウは答えた。
「いえ、大尉。お気になさらずに」
キースも同じく答えた。
「そうですとも大尉。我々のような下士官など待つことも仕事ですから」
その言い方にモーラがからかった。
「なんだいキース。上官にはおべっか使って、このレデイには配慮がないぞ」
キースはげんなりした。その姿に3人が笑った。
そしてニナは格納庫へ案内した。
「それではみなさんこちらになります」
実はその時アムロらとは違う来訪客が先に格納庫へ来ていた。連邦の大尉クラスの制服を着込んでGP02を見上げていた。その大尉に整備員が丁寧に対応していた。
「・・・という仕様でして、この乗機許可を得ていらっしゃるのですね。分かりました。あちらから搭乗してみてください」
「わかった。ありがとう」
その大尉がGP02に乗り込む寸前でニナたちが格納庫に来た。ニナは乗機許可のことは知らなかったので整備班に叫んだ。
「誰なの!ガンダムの乗機許可なんて下りていないよ!」
整備員は驚いた。ニナは乗り込むひとに向かって叫んだ。
「そこのひと!すぐ降りなさい!」
その叫びにその大尉は反応した。どこかで聞き覚えがあったからだ。
「・・・ニナ・パープルトン・・・まさかな」
そう口ずさみGP02に搭乗した。
このGP02も全天周モニター仕様だった。そのことにまず素晴らしいと答えた。
そしてモビルスーツを稼働させた。
ニナは傍の管制室へ行き、試験機に搭乗したひとに語り掛けた。
「今すぐその機体から降りなさい。今ならまだ間に合います」
その問いかけにその人物はその場を震撼させる答えで返した
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