Fate/stay night
1165話
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大事な存在なんだろう。
まぁ、hollowでは桜が弓道部の部長になってたしな、その辺を思えば可愛がっていてもおかしくはない。
それは凛も理解したのか、綾子の言葉に頷きを返す。
「分かったわ。じゃあ、朝食が済んだらすぐに行くから、そのつもりでいてね。それと移動だけど……アクセル、お願い出来る?」
「ああ。下手に外に出ると、言峰の使い魔がいる可能性もあるしな」
ランサーとの戦いを覗き見ていたように、今回もこっちに手を出してくるという事は考えられる。
まぁ、言峰や金ぴかにしてみれば聖杯を横取りされる可能性があるから、妙な真似はしてこないと思うが……それでも念には念をってところか。
そうして豪華な朝食を終え、それぞれに準備を整えてから玄関へと集まる。
まぁ、転移するだけなら居間からでも普通に可能だったんだが、まさかいきなり衛宮の家の中に姿を現す訳にはいかないだろう。
こっちとしてはその辺どうでもいいんだが、向こうにしてみればいきなり自分達の家の中に姿を現されれば敵と認識してもおかしくはない。
特に今の衛宮家では大聖杯……いや、アンリマユと契約している桜や、本来の意味での小聖杯でもあるイリヤがいるのだから。
少なくても、俺ならそんな状況で有無を言わさずに自分達の前に姿を現した正体不明の存在がいれば、間違いなく問答無用で攻撃する。
衛宮の場合はその辺の攻撃を一瞬躊躇するかもしれないが、その衛宮を守る剣であると自分を認識しているセイバー、桜を守る為なら幾らでも非道な真似を出来そうなライダーといった面々が、自分達のテリトリーに姿を現した正体不明の相手に手加減をするとは思えない。
だからこそ、一旦衛宮家の近くへと姿を現してから衛宮家を訪ねる訳だ。
「準備はいいか?」
その言葉に、凛と綾子の2人は頷く。
ちなみに、綾子が使っている物干し竿は俺の空間倉庫の中に収納済みだ。
まずないと思うが、いざという時にはこれを使って応戦して貰う。
言峰や金ぴかを相手にするにはちょっと無理があるだろうが、臓硯を……それも蟲倉を消滅させられ、更には奥の手であっただろう真アサシンもランサーの心臓を食って正気に戻る前に殺されたのだから、手駒自体はもう殆どない。
それでも、蟲の全てを処分した訳ではない以上、まだ幾らかの蟲は残っているだろう。
俺達が蟲倉を消滅させた時には外に出ていた蟲とか、この短時間であってもどうにかして増やした蟲とか。
……まぁ、そういう意味で臓硯が持つ最大の手駒は、やっぱり桜なんだろうが。
桜を人質にされている以上、衛宮達は臓硯をどうにか出来る訳でもない。
それと、桜自身にどれだけのサーヴァントの魂が流れているのか。
聖杯が2つある以上、これまでに倒したサーヴァントの魂も2分され
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