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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第十二話(下) 長い想いは結ばれて
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貴方……あたっています……」
「え……うわわわわわ! ごめん!」
生理現象の為仕方ないこととはいえレッドは反射ですぐさまエリカから離れる。
そんなレッドを見て、彼女はほくそ笑んで
「良いのです……。レッドさんも……男の子……ですものね。それに今日は貴方に……純潔を捧げるのですから。この程度のことで言う事もありませんでしたね」
「エリカ……」
これまでの行動や言動からなんとなく想像はついていたがエリカは処女だった。
「貴方……来て。私を……女にしてくださいまし」
エリカは潤んだ目でレッドを誘い込む。
レッドはこの一言で理性の糸が切れ、エリカに襲い掛かる。
それからのことは書くまでもない。
―――――
しかし、二人の行為はいよいよ本番に入る前に邪魔が入って中断することとなった。
邪魔が入った事で我に返って、どっと疲れがきたこともあり、そのまま二人は同じベッドで幸せに満ちた表情でジョウト最後の夜を終えた。
―5月17日 午後1時 アサギ港 出港ゲート前―
二人はいよいよジョウト最後の日を迎え、アサギ港に向かった。
港内に入ると、ミカンが待っており、二人はミカンの送別を受けている。
「もう行ってしまうんですね……」
ミカンは、儚げにそう言う。
「またいつか会えますよ。それまで良い子にしてるのよ。ミカンちゃん」
エリカは、愚図る子どもを留守番させて、お使いに行く母親を演じているかのように、いたずらっぽくミカンに言う。
「もう……子ども扱いしないでください! あたし一応15歳なんですよ?」
「15歳にしては少し身体の発育が遅れていますわね……」
エリカはミカンの体を見ながら言う。胸が俎板なのはともかくとして、典型的な幼児体型であり、身長も低めである。
「ほ……ほっといてください! あたしはこれからエリカさんみたいな大人の女の体型になるんです!」
ミカンは意地を張ってそう言う。
「ふふ……左様ですわね。この旅が終わるころにはさぞかしアカネさんやイブキさんも嫉妬するくらいのグラマラスな体型になっているのでしょう」
「そ……そうです! ミス・ジョウトに選ばれるくらいの美しい女性になってみせますよ」
ミカンは冷や汗をかきながら言った。
「へぇ……そうですか。期待していますわね」
レッドはそんな会話を穏やかな気持ちで見ていた。
「はぁ……。絶対心の中じゃそう思ってないよ……。まあいっか。ところでお二人はトイレは大丈夫ですか?」
「うーん……そうですわね。船内は混むかもしれませんし、一応今の内に行っておきますわ」
そう言ってエリカは女子トイレへと向かった。
この場はミカンとレッドの二人
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