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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第十二話(下) 長い想いは結ばれて
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ざと……ですわ」
「え、そうなの?」
「ええ……。一番最初に私を見たときの貴方の表情を思い出しましたら、この姿が一番貴方にとってその……情がそそるのではないかと……思いまして」
彼女は赤くなりながら話す。恥じらいのせいかレッドに目が合っていない。
レッドの中の血が滾りはじめる。
確かにそのとおりである。あの、憧れであった彼女が今、自らの物となる為にあの時と同じ姿で立っているのだ。愛おしく思わない筈が無い。
「エ……エリカ!」
レッドはエリカを思い切り抱きしめた。
今度は抵抗しない。
本当にエリカは自分を受け入れてくれたのだと思うとレッド自身にとってそれはたまらなく嬉しかった。
抱きしめていると、熱と共に激しい鼓動がレッドにわずかながら伝わる。分かっていた事だが、彼女もかなり緊張しているのだ。
「貴方……」
そうしていると、エリカの方もレッドの背中に手を添え、抱き返す。
永遠とも思えるこの時間。二人は互いの体温を十分に感じ取った。
数分して、レッドの方がエリカを離す。
「そ……それじゃあ、脱がすよ」
「いえ……私が……」
考えてみれば自分に和服の脱がせ方など分かる筈もない。レッドは即座に悔いた。
彼女はすかさず袴の紐を解き、袴を脱ぐ。よほど恥ずかしいのか、袴を脱いだ後はゆっくりと長着(上着)の襟に手をかける。
そして肩、腕へと片方ずつゆっくりと衣を外していく。
やがて彼女は素肌の上に白襦袢一枚の姿になった。
今までレッドが見た事ないほど体のラインがしっかりと現れており、清楚な着物の下に隠された肉感的な裸体がすぐそこにあった。
彼女は襦袢の襟を強く持ったまま動かない。やはりまだ躊躇しているのだろう。彼女の顔は今にも火が出そうなほどに赤くなっており、過呼吸気味なほどに呼吸を繰り返している。
「なあ、エリカ」
「も、申し訳ありません。その……殿方に……ら、裸体を晒すなど初めての事で……」
「そうじゃなくてさ……。もう一回抱きしめてもいい?」
レッド自身何枚かの服の上で感じる彼女の体ではなく、裸体同然の彼女の体をこの身にうけてみたかったのだ。
エリカは数秒だけ黙した後
「は……はい。どうぞ」
と答える。レッドは有無を言わさずすぐにもう一度抱きしめた。
その直後、レッドはすぐにある事に気づく。
「お前……もしかして、下何も穿いてないの?」
彼女はレッドに顔をそむけつつ、小さく一度頷く。
「私の家庭では和服着用時は下着を着けてはいけないしきたりなのです。ですから……」
「そ……そうか」
レッドはそれを聞いてさらに興奮を増進させる。
すると、エリカが思い切ったように小さな声で言う。
「あの……
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