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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第十二話(中) 王国の終焉
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はかろうじて残っていた。
ジョーイなどが全ていなくなっており営業はされなくなっていたが、エンジュが解放されると即日営業を再開した。
そして、ワタルをはじめとする戦争に参加した総員がここで総括を行う。
「今回の戦争は死者、死亡したポケモンが100000をこえるという痛々しいものになったが、各方面軍の活躍で被害が他の街に及ばずにすんだ。本当に感謝する」
ワタルは深々と礼をする。その表情は固くも少し安心しているように見えた。
「首領のサカキはジョウトからヘリを使って、幹部連中共々逃走した。以上の事を明日の記者会見で述べるが異議のあるものは挙手を」
少しだけ議場を静寂が支配する。
「では、以上を持って緊急命令を解くものとする。各々、各仕事場に戻って頂いて結構です。本当にご苦労であった」
こうして、一週間以上にわたる戦いが、本当に終わりを告げた。
しかしたった一週間とはいえ、戦後最大の反乱となったエンジュ騒乱は後世の歴史の教科書に必ず載るほどの大事件となったのだった。
しかし、ポケモンリーグからすればここからが本当の戦いであった。
―――
あれから。
まず政府はエンジュ解放のしらせが来るとすぐさま治安出動の議決を取りやめ、緊急対策本部を解散。「エンジュシティに係る戦災からの復興に関する法律」(戦災復興法)を制定し、エンジュシティの復興のみに特化した大臣を置くことを表明。
主な内容も避難民の生活支援からエンジュシティの再建や被災者たちの経済的・心理的ケアに切り替えられた。
先述したとおりエンジュシティの損害は”応仁以来”と評されるほどの惨憺たる有様であった為、中にはエンジュではなく親戚、親類の家に移ることにした者も少なくはなかった。
しかし、やはりエンジュに戻りたい。エンジュで生活したいという人々が多数を占め、寺院や仮設住宅などに住みながら毎日エンジュまで行き建物の建築や都市計画などに携わり一日も早く往時の姿に戻す為に人々は尽力した。
ポケモンリーグはどうだったか。やはりいくら早期解決にむけて尽力していたとはいえ、終了後当初は檀上会談の失敗やエンジュ総攻撃の件などでワタルはマスコミより手厳しく指弾されることとなった。
しかし、これに対してノーと言ったのがエンジュの市民たちであった。ポケモンリーグが如何に自らの街を守る為、救うために尽力してくれたかをある人は動画にし、あるひとは漫画に、ある人は文書にして訴えかけた。
これによって反乱終了から数か月も経つとワタルに対する風当たりはおさまった。これが再燃するのは12月の選挙となるが、それはまた別の話である。
オーキドの件はどうなったか。オーキドは総攻撃の前日にタマムシ大学へ忍び自身の研究室に置手紙をして去っていた。
そこ
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