暁 〜小説投稿サイト〜
M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
049話
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
た………だから俺はディアナに尽くす!!」

今も容易く思い出す事が出来る。異常な身体能力な両親とは似て似つかぬ容姿、そして過剰な魔力で化け物として追いやられ、それでも自分を思ってくれていた友人を目の前で殺され自分も死に掛けていた。そんな自分を抱き寄せ愛をくれたのがディアナ。だから決めたのだ、彼女の為に生き彼女に相応しい男になると。

「ジークは私が出会った中でも唯一清らかな男よ。腐れ切ったこの世界の人間とは違う、澄み切った精神に魔力に人間性。自分を恨みはしていたけど他人を怨まない、だからジーク以外の人間は浄化する」
「だから―――チェスの兵隊を生んだのね」
「そして……ウォーゲーム!!」
「そうね、圧倒的な力を見せつけ人間どもを支配し彼と共に暮らせる理想郷を作り出す事。でもそれも失敗したわ。だから今度は二人でやるのよ、私の愛があれば不可能なんてなくなる。さあ
ジーク、時が来たわ」

ディアナの言葉を聞きジークは剣を納めた。そしてもう一本の剣を引き抜いた、それは抜いたと同時に真黒い刀身から茨のような邪悪な魔力をジークへと伸ばしていきその体へと食い込んでいく。

「ぉぉぉぉ……ぁぁああああ!!!!!目覚めろぉぉおおガーディアンARM ザ・ビーストォォオオオオオ!!!!!!!」

茨は更にジークの身体へと食い込んでいきその体を黒く染め上げていく。そしてその身体を食い破っていき肩、背中、更には前身の関節から炎のような棘が飛び出していきその姿を悪魔へと変えていく。瞳からは光が消えていき瞳は黒ずんでいきその姿は異形の悪魔へと変化していった。

「あ、あ……」
「ジ、ジークなのか……あれが………!!?」
「し、信じられません……悪魔……い、いやまるで魔王ですぞ!!!!???」
「ザ、ザ・ビースト………数あるガーディアンの中でも史上最悪のARM………!!!!」

ザ・ビースト。史上最強最悪のARMとして事実上の使用不能の封印が掛けられるほどに凶悪のARM、使用した人間に取り付き永遠にそれを器とし活動を続けるARM。

「デ、ディアナなんて事をっ!!!!」
「フフフッ………安心なさい、ジークはまだ救う余地ならあるわ。クリームに言われた筈よ、記憶を呼び起こせば彼は戻ってくる。さあ試しましょう、私の愛が勝つか、貴方の愛が勝つか!」
「上等よ!!!」


「「ディメンションARM ハートダイブ!!!!」」

―――今、愛が試される。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ