049話
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の恋人を奪っていったこの女の事が酷く憎く恨めしい。
「私がここに来た理由、解ってるいる筈ね?」
「身内の不祥事は身内で片を付ける。私を殺しに来たんでしょう?」
「何でスノウをさらったんだディアナ!!答えろ!!!」
「竜閃!!」
突然振るわれた一撃は真空を切り裂く刃となりギンタへと襲いかかった。だがそれを同じく真空の刃がぶつかり掻き消す。
「成程。此処まで生き抜いて来ただけの事はあるな魔女、なら………魔竜閃!!」
円を描くかのように動かされたバルムンクから放たれた一撃は竜巻の如き渦巻いた斬撃の嵐となりドロシーへと向かっていく。それをギリギリで回避するドロシーだがやはりジークの強さには目を見張る。
「そんなにこのメルへヴンがほしいのか?ディアナ!!」
「……フフ…あははははははははは!!あははははははははははっは!!!メルへヴンだけじゃないわ。ギンタ君、君のいた世界もほしいのよ」
ディアナの口から放たれた言葉は異世界、ギンタが生まれ育った世界も我が物にしたいというものであった。際限無い欲望は一つの世界を覆い尽くすだけでは治まらず他の世界にまでに伸びようとしていた。
「スノウは小さい頃からこのメルへヴンとは違う世界の話をしてくれていたわ。初めは夢物語と思っていたけど……ギンタ君の父親であるダンナの存在でその世界は間違いなくあるということが確信したわ」
「お、俺の居た世界を………!?」
「貴方の友人コユキ、スノウは彼女と繋がっている。そしてあれを見てみなさい」
今まで魔力で隠されたいたのか何もない空間からスノウが姿を現す。水玉のような球体に閉じ込められたスノウの近くにブラックホールのような穴がポツンと浮かび、少しずつではあるが徐々に大きくなり始めていた。
「ARMをスノウに使って"穴"をあけているの。メルへヴンと向こうの世界を繋ぐ穴を!やがて大きくなり通れるようになるでしょうね」
「てめぇええ!!スノウをんなことに使ってんじゃねぇええ!!!」
「残念ながら至って本気よ。そして君たちは邪魔、ジーク」
「ああ」
「「リングオブエンドドラゴデス」」
ディアナが頭上で凄まじい空気の渦を生み出すと同時にそこへジークが魔力を注ぎ込んでいく。その空気を吸ったギンタ達は苦しみだしていく。高濃度の魔力は毒となり体組織を壊していく、だがその空気を裂くようにドロシーの箒が振るわれる。すかさずジッパーから毒消しのARMを使用しギンタ達の体調を回復させる。
「ジーくん、この毒消しのARMもあなたと一緒に取ったARMなんだよ?あの時は私を庇ってくれたよね、私嬉しかったよ」
「戯言を……俺はお前と共にARMを手に入れた事などない。俺はディアナに救われたんだ。失意と絶望、死の淵に落ちていたこの身を救い、愛をくれ
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