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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
049話
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、ああもう絶対に勝ってきてよ!!!」
「もういいな!?行くぞ皆!!」


―――ウォーゲーム。戦争遊戯という名の如くチーム対チームの殺し合い。己が傲慢な欲望は悉く倒されていく駒を見ては笑い声を上げる。ナイト、チェスの駒に置き換えてみればそれ程強力な駒ではない。トリッキーな動き、その場から出す様々な動きで視点を変え如何戦うか判断する策略家。だがかの欲望を守護する騎士(ナイト)は動かず鎮座し、女王へと襲い来る敵を切り伏せる。

騎士は魔女の恋人。愛を育み子供を設け過程を持つはずの所を欲望に奪い去れた。ヒーローを助け出す為に奮戦するヒロイン。ヒロインは愛する人の為に力を持ちて悪へと向かい愛を勝ち取る。

―――だけどこれは喜劇で悲劇、相反する矛盾劇、酷い酷いストーリー。ハッピーエンドなんて当たり前なフィナーレになるだろうかね、それは彼ら次第さ―――


「ここが、レスターヴァ城………!!!」

遂に遂にやって来た。待ち望み辿り着いたチェスの兵隊の本拠地且つスノウとジークが居る場所"レスターヴァ城"。此処にいる、囚われの姫君と最強の騎士が。

「ギンタ、此処は任せるっす!!」
「すまねえジャック!!」

だがチェスとて本拠地に乗り込まれて黙ってはいない、残りの戦力全てがメルを邪魔する為に終結していた。それを一手に引き受けたのはギンタの親友たるジャック。彼もスノウとジークが戻ってきてくれる事を強く望んでいる。そのために此処を引き受ける。全てを託せる親友に!!

城門を破壊し潜り抜けると中にもうじゃうじゃと沸くチェスの面々。ジャックが引き受けた人数はざっと100人を超えているのにも関わらず城の中でも多すぎる戦力が待っていた。

「此処は任せろよギンタ」
「先に行きぃや、ちょっと邪魔を片付けていくさかい」
「スノウを助けろ!」
「おう!!」

その戦力はアラン、ナナシ、ガイラが引き受けギンタ、バッボ、ドロシー、アルヴィス、エドが奥へと急ぐ。邪悪な魔力が満ちている奥へと進み奥の部屋へと飛び込む。だが其処に待っていたのは傷ついたファントムとそれに付き添うキャンディスであった。

「奴は俺に任せて、皆は奥へ」
「おう任せたぜアル!!」

ファントムをアルヴィスへと任せ先へと進む一同、そして遂に到着した王位の間。王と女王が鎮座する間。そこから溢れだす魔力からここにディアナが居ると理解できる、直ぐには扉を破壊して通ろうとするが扉は自ら開き道を開けた。そしてその奥に居たのは

「待っていたぞギンタ、そしてドロシー」
「10年ぶりね。ドロシー」
「ジーくん、ディアナ………!!!」

久しく再開した姉、だがドロシーにとって喜びなど欠片も無かった。カルデアの全ての人間を裏切り数々の人を騙し苦しめ、挙句の果てに自分
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