裏切りの兵団長
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扉を開いた先は、会議室のような部屋だった。壁に掛けられた地図や、議題を掲げるボードがそれの信憑性を高めておりの中心には大きな円卓がありその一席に、軍帽を被った人物がいた。
「・・・久しいな。私のところに人が来るのは何年ぶりかな?しっかし、少年少女たちよここへはどうやって来た?亡霊と化した騎士たちがいたはずだが・・・もしや・・・」
声色からして大体20代の男と俺は推測した。その男は、突然立ち上がり俺たちを見た。
「・・・あんたの、思ってる通り斬って捨てたさ。こいつがその証拠さ」
そして、左手にトゥレチェリーブレードを装備して突き出す。
「それは、わが盟友・・・ラーンスローに下賜した剣。そうか、君たちが止めてくれたか感謝しよう。本来なら、私がやれねばならぬことを・・・君たちにさせってしまったな」
男は、再び座りなおして俺たちを見た。
「君たちには、褒美をやらねばならぬな。長髪の少年には、我が外套を。黒衣の少年には、我が剣を。赤きフードを被った少女には、この衣を。茶色の髪をした少女には、誓いの盾を。アルストリアの名に於いて授けよう」
男は、そう言ってから軍帽を残して消えてしまった。
「・・・コートオブカムラン。カムランの外套か」
洞窟を出た後、俺は外套を見て思った。彼は、友を斬りたくなかったでも、いつかはやらなければいけないことに葛藤していたんだろうと
「・・・さて、キリト、アスナ、ユーリ。ボス戦に行くぞ」
そう言って、外套を羽織って歩き出した。
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