圏内事件 ー捜査ー
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いだろ。側から見れば物見遊山に来たプレイヤーだし、リスクに見合うリターンが得られるとは考えにくいし……、あるとすればリーダーが、レアアイテムを持っている事を知ってた内部の人間の線か」
三人の考察に肯定するようにこくりとヨルコさんは頷いた。
「皆さんのように、《黄金林檎》に残された七人の人間の誰か。私たちも、当然そう考えました。けど、誰が何時、何処にいたのか証明する方法なんてありませんから……皆が皆を疑う状況が続いて……間も無くしてギルドは自然消滅となりました」
彼女の所属したギルドに起こった悲惨な出来事が語り終わり、再び重苦しい雰囲気が漂う。
皆が顔を伏せ、沈黙する中キリトが乾いた口調でヨルコさんへと訊ねた。
「最後に一つだけ聞かせてくれ。指輪の売却に反対した三人の名前は……?」
「シュミットにカインズ……それと私です」
数秒間黙り続けていたヨルコさんは意を決したように顔を上げハッキリと告げた。
(……やっぱり)
今の彼女の言葉により、この事件が『制裁』もしくは『復讐』の線がより濃くなる。だが、同時に次の標的にヨルコさん、そしてシュミットに狙われる事を示唆している。
その後、2、3質問をした後ヨルコさんを宿へと送り届けた。
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