第1章:修正の始まり
第11話「修正の第一歩」
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出てきてはいないけど。
「...その篠咲秋十さんは、なぜこの場にいないんですか?」
「彼はまだ学生ですからね。申し訳ありませんが、口頭だけで伝えさせてもらいます。」
「はぁ..そうですか。」
中学生だからな。会見するような器量はまだ持ち合わせてないからな。
「しかし、なぜそれほど前から分かっていたのに、今まで公表しなかったのですか?」
すると、尤もな質問が飛んでくる。
「理由としては...そうですね。このような騒ぎになる事でしょうか?」
「騒ぎ?」
「はい。インフィニット・ストラトスは、女性しか動かせない。これは今までの常識でした。その中にいきなり男性操縦者が現れたとしましょう。女尊男卑となっている世間は騒ぎだし、中にはその男性操縦者を異分子として亡き者にしようとする輩が出てしまうでしょう。」
束がそう言うと、記者の内数人が目を逸らす。...女尊男卑の思想に染まった奴か?
「なので、公表はせず、ISを動かせるという事を秘密にしてきました。」
「では、どうしてこのタイミングで?」
「それは三人目の男性操縦者、織斑一夏さんが現れた事に関係しております。彼が現れた事によって、おそらくは世界中の男性がISに乗れるか検査する事でしょう。そして、私の会社、ワールド・レボリューションから二人も男性操縦者が現れたとなれば、なぜ二人も見つかったのかと勘繰られ、最悪の場合、我が社の信頼が落ちてしまいます。...なので、敢えてこちらから公表した訳です。」
あまりちゃんとした理由ではないと思うが、それで納得した人もいる。
...つまりは、信頼を落としたくないって訳だしな。
「しかし、それでは結局二人が危険に晒されるのでは?」
「...実を言うと、織斑一夏さんがISに乗れると分かる前から、もうすぐ公表するつもりだったんですよ。私が会社を設立したのは、彼らにとって頼れる後ろ盾になるためですから。」
束がそう説明する。実際、後ろ盾にもなるしな。
「...そういえば、篠咲社長と、彼らの関係は?」
「...義理の兄弟...もしくは、保護者と被保護者ですね。実の家族ではありませんが、家族のような関係のつもりです。」
「なるほど....。」
記者の人達は一心不乱にメモにまとめている。
「...それで、これからどうするおつもりですか?」
「そうですね...IS学園に入学させるつもりです。織斑一夏さんも、彼らも、ISに乗れると分かった以上、いつものように暮らすのは危険です。例え、強力な後ろ盾がいたとしても。ならばということで、他国に干渉されづらいIS学園に入学させれば、ある程度は安全ですし、ISの技術も身に付けて自衛がしやすくなります
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