五弾 眠り姫とメッセージと……
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たあんなイラつくゲームやらされる展開になったりしないよな?
「そいつの名前わかるか?」
気持ちを落ち着かせる為にコーヒーが入ったカップを手に取る。
「うん、グリンと名乗っていたわ。
もう一人側にいたナンパ男はジェノスとか言ってたけど……」
「ごふっーーー!」
一口、口に含んだタイミングでアリアが言った為、思わずアリアに向けて吹き出してしまった。
「きゃあ?? 何すんのよ!」
「悪い、悪い。ちょっと驚いてな……」
しかし……まさか過去に、XとVIIがアリアと接触していたなんてな。
目の前にいるこのチビ武偵にはクロノスが接触するほどの何かがあるのか?
「もう、気持ち悪いわね……ちょっとトレイン、あんた外に行きない」
「へっ、何でだ?」
「い・い・か・らさっさと出て行けーーーーしばらく戻ってくるな!」
何だかわからねえが追い出されてしまった。
男子寮に帰ろうと思ったが、アリアの部屋を出る際にまた後で来なさい! などと言われちまったせいか男子寮にわざわざ戻るのが億劫になった。
仕方ないのでサヤが来るまで構っていた野良猫と戯れようと温室に行くとそこには先客がいた。
その少女は白猫と戯れていた。
いや、戯れているというより猫の方が絶対服従というような感じで腹を上にして、温室前の地面に寝転んでいる。まるで飼い主絶対服従する飼い猫や飼い犬のように。
少女の方を見ると情報通りの印象だ。
身体は細く、身長はアリアより頭半分大きい程度で髪をショートカットの美少女だが、その表情は無表情で動きが機械っぽいため、あまり目立たない奴、というのがキンジから聞かされていたその少女の情報だ。
名前は確か______
「気をつけてください。
闇が迫ってます。
黒き猫を追う______根深い闇が」
俺が少女に名前を訪ねる前に少女が先に口を開いた。
「根深い闇?
何の事だ」
「近いうちに貴方の前に因縁の相手が現れる……そう言ってます」
「占いか?
悪いが占いには興味ねえよ」
「占いではありません。
貴方と貴方の大切な人に危険が迫っています」
「……えっと、確かレキとか言ったよな?
それはお前が出した占いか?
それとも予知とかの能力か?」
「いえ、占いや能力ではありません。
貴方の身近な人に危険が迫っていると______
風が言ってます」
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