火竜と紫雷と猿と牛
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んなっ!」
(うそ・・・!?あの猿、1匹じゃなかったの・・・!?そんな仕事を1人で・・・)
ルーシィはそんな依頼をたった1人で受けたことに驚愕した。
「ムカつくぜ・・・ちくしょオ・・・これ・・・じゃ・・・ロメオに・・・会わす・・・顔が・・・ね・・・クソッ」
「黙れっての!殴るぞ!」
「まだ止血しかしてないんだから!」
(凄いなぁ、やっぱり・・・敵わないなぁ・・・)
ルーシィは改めて妖精の尻尾の凄さを実感した。
その日の夕方。
ある家の石段に少年、ロメオが座り俯いていた。
ロメオの脳裏にはある記憶が映っていた。
ー魔導士って昼間っから酒飲んでんだぜ
ーそうそう酒臭くて仕事してねーんだよな
ーそんぐらいなら俺の親父にだってできるぜ
ー父ちゃん!すごい仕事行って来てくれよ!
ーわかったわかった
自分の父に何かが起きているかも知れないのに。
自分ががあんなことを言わなければ。
ロメオの気持ちは後悔と自分に対する怒りで一杯だった。
ふと、顔を上げて見る。
「・・・!」
そこにはナツに肩を貸してもらって立つ父がいた。
「父ちゃん、ゴメン・・・俺・・・」
「心配かけたな。スマネェ」
「いいんだ・・・俺は魔導士の息子だから・・・」
「今度クソガキ共に絡まれたら言ってやれ」
少し間をあけ、ニヤッと笑う。
「テメェのオヤジは怪物19匹倒せんのか!?ってよ」
再会を喜ぶ親子を見て立ち去ろうとする4人にロメオが気付き、大きく手を振った。
「ナツ兄ー!キアラ姉ー!ハッピー!ありがとぉー!」
「おー」
「あい」
「うん」
「それと・・・ルーシィ姉もありがとぉっ!」
ルーシィはその言葉に嬉しくなり、大きく手を振り返した。
7月4日。
晴れ→吹雪→晴れ。
妖精の尻尾はめちゃくちゃでぶっとんだギルドだけど
楽しくて、あたたかくて、優しくて・・・
あたしはまだまだ新人の魔導士だけどこのギルドが大好きになれそうです。?
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