火竜と紫雷と猿と牛
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たのか標的をナツに変えた。
するとナツは白刃取りで斧を両手で受け止めた。
そして熱で斧を溶かし、口の中に入れてプッとバルカンの顔に当てた。
「火竜の・・・」
「鉄拳!」
ナツが鉄拳を入れるとバルカンは氷でできた壁に挟まってしまった。
「挟まったよ!」
「あーあ・・・この猿にマカオさんの居場所聞くんじゃなかったの?」
「あ!そうだった」
「完全にのびちゃってるね」
キアラがバルカンがのびていることを確認するといきなり光りだした。
「な、何だ何だ!?」
いきなりのことに全員が慌てた。
バルカンの光りが治まるとそこには・・・
「サルがマカオになった−!」
壁に挟まったマカオがいた。
「それは違うと思う」
「え!?」
キアラはまじまじとマカオを見ると言った。
「バルカンに接収されてたんだ」
「接収!?」
「体を乗っ取る魔法だよ」
キアラとルーシィがそんな話をしているとマカオが挟まっている氷の壁にヒビが入った。
「あーーーーーー!」
ナツは落ちそうになったマカオを慌ててつかみ、またもや落ちそうになったナツをキアラがつかみ、ハッピーが落ちそうになったキアラを翼を出してつかんだ。
落ちる!そう思ったその時
「3人は無理だよっ!羽も消えそう!」
「くっそぉおおおっ!」
「んっ!」
それでも落ちそうになったハッピーの尻尾をルーシィがつかんだ。
「ルーシィ!」
「重い・・・」
今度こそ落ちる!と思ったその時
「MO大丈夫ですぞ」
「タウロス!」
タウロスがいいタイミングで目を覚ました。
そしてルーシィの腰をガシッとつかみ、全員を引き上げた。
「牛ー!いい奴だったのかぁ〜!」
ナツはタウロスが味方とわかり嬉しくなり、助けてくれたことに感謝した。
「酷い傷だわ」
マカオの体には激しい戦闘の跡が残っていた。
「マカオ!しっかりしろよ!」
「バルカンは人間を接収する事で生きつなぐ魔物だったんだ・・・」
「脇腹の傷が深すぎる・・・持ってきた応急セットじゃどうにもならないわ」
「・・・ナツ、マカオの傷を焼いて」
「な、何で?」
「いいから!」
キアラの言葉に納得はいかなかったがとにかく焼いてみる。
「グワッ」
「我慢して!」
「そっか・・・これで止血を・・・」
ルーシィの呟きにナツも納得する。
「はぁはぁ・・・クソッ・・・情けねぇ・・・」
マカオの目が開いた。
「19匹は・・・倒し・・・たん・・・だ」
「え?」
「20匹目に・・・接収・・・され・・・」
「解ったからもう喋
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