【ソードアート・オンライン】編
117 黒白剣舞(モノクロ・ダンス)
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導をする時は、アスナが大まかな作戦決めで、ユーノがその作戦の肉付け。ティーチが他のギルドとの折り合いを付けるための交渉役──と、痒い所に手が届く様な采配で、それでいて危なげがない。
……なので、他のギルドからの心象も悪くないだろう。
「……そろそろお昼にしよっか」
「ああ!」
「あはは…。料理は逃げないからね?」
思わず即答。そんな俺を見てアスナは苦笑するが、アスナの手料理は最近の俺の癒しタイムだったりするので、そこは笑って欲しくはなかった。
……“料理”のスキルを完全習得しているだけあって、アスナの料理は美味い。余計な修飾なんて付けられないくらいに美味いのだ。……いつの間にやら、俺はアスナに──見事に胃袋を掴まれていた。
――「おっ、キリトとアスナさんじゃねぇか!」
アスナに手渡されたサンドイッチにいざかぶりつこうと云う時に、ガチャガチャ≠ニ鎧が噛み合わさる時の音ともに横合いから無遠慮な声が掛けられた。
「クラインか。……今からちょっと遅めな昼飯なんだけど」
「あ、クラインさん」
無遠慮な声の主──クライン+≪風林火山≫の皆さんを、少量の怨嗟の色を込めながら見ると、俺の視線台頭して受けていたクラインは肩をすくませる。……アスナも、声の主を認識したのか適当な挨拶をする。
「かーっ! 羨ましい! キリトは良いよなぁ、自分の為に手料理を作ってくれる可愛い彼女が居てよぉ…」
「……俺はお前にお義兄さん≠ネんて云われる様な展開になっても困るんだがな」
嫉妬のあまり肩を揺らそうとしてくるクラインに、そんな事を言い放ってやる。
「おいおい、そりゃ無いぜキリトよぅ…。……リーファちゃんの事は引き合いに出さないでくれ」
リーファはクラインと──“カタナ”使い′qがりなのか、仲が良かったりする。……それこそ、リーファがクラインの世話を甲斐甲斐しく焼くくらいには。
他の≪風林火山≫のメンバーも「うわぁ…リーダーって、ロリコンなのかよ」「Yesロリータ、Goタッチは犯罪だぜリーダー」「ちょっとリーダーとの付き合い方を改めて考えさせていただきますね」──とな、冷やかし混じりの野次が飛んでくる。
……よくよく≪風林火山≫のメンバーを見れば、にやけ顔なのでそこまで本気で心配している事でもないのだろう。
………。
……。
…。
「協力、感謝する」
俺とアスナは昼食を終え、クラインへの冷やかしもクラインの大噴火で収まった頃合いに1人──否多数の、団欒を乱す者が現れた。
25層フロアボス──クォーターボス戦で大損害を受けて幾久し
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