暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
115 炙り出し
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闊≠ニしか云いようがない呟きが聞こえたが、そこは敢えてスルー。……ここで問い詰める事も可能だったが、ここでそれを問い詰めたらコレンの動きが読みにくくなるので敢えてスルーする。

「ん? 何か言ったか?」

「い、いいえ…」

コレンは胸を撫で下ろしたかの様な態度を採る。先ほどの迂闊なボヤきが聞かれてないと勝手に安堵したのかもしれない。……それは団長(おれ)が暗愚である≠ニも取られている可能性があるので、(いささ)か業腹でもあるのだが、そこも持ち前の──中途半端なスルースキルでスルーした。

「……うん、コレンに訊きたい事はこれにて終了だ。これで面談も終了。時間を取らせて悪かったな。……ああ、決行日≠ヘ追ってメッセージを送らせてもらう」

「……判った」

(……羊の皮を被った狼≠ヘコレンだけっぽいな…)

そんな事を考えながら、先ほどの失言を呪ってか──やたら煤けているコレンの背中見送るった。

「……あとはクラインのところとディアベルのところか」

そんな風に憂鬱になりながら溢した呟く。……結局のところ、ソロやギルドのごった煮──総勢40人の俺から見て本当に信頼出来る<vレイヤーの協力を取り付ける事に成功した。

……ただ1つ──リュウに連絡が着かなかったのが、唯一の懸念だった。

SIDE END
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