【ソードアート・オンライン】編
112 とりあえず一件落着
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ティーチの深い深い溜め息。籠められているのは諦念か──はたまた別の何かか。
「……バレたか…」
どうやらティーチは誤魔化し≠謔閨A観念≠選んだらしく──その様は年貢の納め時が来た昔話に出てくる農民を見ているようにも思える。……または、アスナの纏っている雰囲気がティーチの逃げ≠許さなかったのかもしれない。
……そこら辺からアスナの本気度≠ェ窺える。
(胃が痛い…。帰りたい…)
アスナの雰囲気に当てられ、何故か俺が胃を抱えたくなった。
今のアスナは、その昔ユーノにちょっとした劣等感を抱いて頃とは全くの別モノである。……しかしそれを裏返せば、姉妹仲が良好であると云う事でもあるので悪い事ではないが…。
閑話休題。
……劣等感≠ナ思い出した事だが、アスナは“料理”のスキルを完全習得したりしている。……寧ろ──同じく“料理”を採っているティーチとアスナの料理以外が食べられないまであって、アスナに胃袋が掌握されてしまっていた。
また閑話休題。
「……で、聞きたいのは俺がユーノを突き放している理由≠ナ間違いないな?」
ティーチはアスナが頷いたのを確認したのか、1つだけ息を吐くと自分の心中を吐露するかの様に語り始めた。……その顔は、升田 真人≠フ時には──もとい、ティーチ≠ノなっている時にも見たことがない顔振りだった。
SIDE END
SIDE 《Asuna》
「……で、聞きたいのは俺がユーノを突き放している理由≠ナ間違いないな?」
私はそのティーチ君からの確認に頷くと、ティーチ君は、在りし日の事を思い出しているかのような──私と1つ2つしか年齢が変わらない少年がまずはしないであろう表情で語り始める。
……そのティーチ君の表情を見た時、なぜか田舎のお祖母ちゃんを思い出して、そしてお祖母ちゃんに会いたくなってしまう──そんな風に思わされる
表情をしていた。……要は、悪く言ってしまえば老けた>氛泓ヌく言えば老成している♀轤セった。
「俺がユーノを突き放している理由>氛氓サれを語るには、まずは俺がグリムロックの心中が解った理由と、グリムロックに説教染みたマネをした理由から語らなければならない」
「グリムロックさんに説教した理由…?」
「グリムロックの気持ちは、俺には手に取る様に解った。……何しろグリムロックと俺はある意味一緒≠セったからな…。……愛する女性≠ノ置いていかれる気持ちを知っている──愛する女性≠ニ一緒に人生を歩めなくなるのは恐怖であると云う事を知っている、同類≠ニも云えなくもなかったからな…」
「
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