4部分:第四章
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。彼等の価値を見出してお話するのでした。
「違うんだよ。君達は誰かの為に働いているから大切なんだよ」
「僕は皆に時間を見せて」
「僕はその時計君を吊るして支えて」
「そうして働いているから価値があるんだよ」
古い時計はこう彼等に話します。
「だから。ここにいるんだよ」
「そうなんですか。じゃあ僕達は」
「ここでずっと働いてですね」
「うん、そうするんだよ」
古い時計は暖かい声で彼等に言いました。
「それがわかったね」
「はい、よく」
「わかりました」
明るい声で応える時計と鎖でした。そうしてです。
彼等はその博物館で何時までも一緒にいました。時計は時間を自分を見る人達に見せて、鎖はその時計を吊るして。そうして何時までも大切な仕事をしたのでした。
時計と鎖のお話 完
2011・3・6
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