2話『復讐者とオカルト研究部』
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「お前ら悪魔が俺のっ!」
俺はそこで言いきるのを、堪えた。
それに、俺が突然声を荒げたのに驚いたのか、悪魔達が固まっている。
なぜ、俺がこいつらに言わなくてはならない。
俺の家族を殺したからだと。
第一にこいつらに俺の過去を知る権利なんてない。
「………俺の邪魔をするな。そして、これ以上俺に関わるな」
俺はそれだけを言い残し、オカルト研究部から出ていった。
旧校舎から出た俺は、改めて自分の目的を認識した。
いずれは、兵藤達とも戦うことになる。
もちろん、生徒会長とも戦う時はくる。
覚悟はもうできている。
あの時、目の前で父さんとかあさんが殺されたときに。
ーーーーーなのに、なんなんだ。
この少しだけ感じる違和感は。
俺はなにも間違っていない!
全てを復讐に捧げ、二人の仇を取る。
「…………そうだ、俺は間違ってない。復讐のためなら、俺はなんだってする。例え、俺が死ぬことになったとしても」
俺はそう呟き、昼に探していた堕天使のいそうな場所の一つへと向かった。
〜一誠Said〜
「お前ら悪魔が俺のっ!」
俺は修が部室から出ていった後、修が声を荒げたことを思い返していた。
修は今まで一度も、あんな風に怒ったことがなかった。
なのに、さっきの修は初めて見るけど、完全に怒っていた。
修、いったいお前は悪魔に何をされたんだよ?
俺はそんなことを考えながら、修の出ていった後を見ていた。
「ごめんなさいね、ソーナ。せっかく、呼んできてもらったのに」
「大丈夫ですよ、リアス。それにしてもリアスがあそこまで、夜鞠君と言い合うなんて珍しいですね」
俺が意識を切り替えると、部長と支取先輩がそんな話をしていた。
「彼とは相性が悪いのかしらね?私が最も苦手なタイプなのかもしれないわ。気づいたら、喧嘩腰な態度になってしまっていたし」
少し悲しげな表情の部長。
「確かにリアスも悪ふざけがすぎたけど、夜鞠君もあそこまで言う必要は無いはずです」
「そういうことは、私達よりもイッセーの方が詳しいんじゃない?」
二人の話に聞き入っていた俺は、急に話を振られて少し驚いた。
「いや、俺と修は確かに幼馴染みですけど、小学三年で修は引っ越してしまいましたし。それに修がこっちに戻ってきたのに気づいたのは、ここに来て三学期になった時だったので……」
「それでも、どこか変わったところとかはわからないの?」
「……変わったところって、そんなもの全部ですよ。修が引っ越すまで、今日みたいな態度は取らなかったし、もっと素直なやつ
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