2話『復讐者とオカルト研究部』
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「なるほど、グレモリーは何がなんでも自分で俺のところには来ないつもりだってことか」
「リアスはああ見えて頑固なところがありますから」
「それなら、グレモリーよりかはまだ、生徒会長の方がほんの少しは信じれる」
俺は自分で言った言葉が信じられなかった。
なぜ、悪魔をほんの少しとはいえ信じられると言ったのか。
(話の流れが原因か?まあ、いい。このまま無視してれば、グレモリーがうるさいだけだしな)
俺はそう考えて返答した。
「今回限りだ、アンタについてくよ」
そう言った俺を生徒会長は旧校舎まで連れてきていた。
「オカルト研究部?悪魔がオカルトを研究って、普通違うだろ。悪魔は研究される方だろ」
旧校舎2階の奥の部屋まで連れてこられた俺は、ドアにかかれたプレートを見て、そう言っていた。
「中を見たら、たぶん呆れるでしょうね」
俺のとなりで生徒会長がそう言いながらドアを開けていた。
そして、俺はその部屋の中を見た。
部屋の所々に描かれている魔方陣らしきものや、洋館をイメージしたかのような家具一式などが置いてある部屋の内容に、俺は本当に呆れていた。
「趣味の悪い部屋だな。いかにも悪魔が好きそうなとこだ」
周りの目を気にせず、俺はそう言った。
「やっと、来たのね。夜鞠修弥君?」
そう言ってきたのはやけにキメ顔のグレモリーだった。
「べつに来たくて来たわけじゃねぇよ。お前らがうるさいから態々来てやったんだ。少しは感謝をしやがれ」
俺はそう言ってグレモリーを睨む。
「そうね。あなたが私の質問に答えてくれたら、感謝してあげるわ」
「なら、しなくていい。お前の質問に答えるつもりはないからな」
俺がそう言うと、微かにグレモリーの表情が歪んだ。
「そう。……なら、あなたには忘れてもらうしかないようね」
「………やっぱり、俺は悪魔が嫌いだ。殺したいぐらいにな!」
「しゅ、修!落ち着けって!」
睨み合う俺とグレモリーの間に割って入ったのは、兵藤だった。
「何のつもりだ、兵藤」
「いや、このまま二人が言い合ってても話が始まらないと思って…」
この場でめずらしく的確なことを言う兵藤。
「ええ、イッセーの言うとおりね。私もつい頭に血が上ってしまったわ」
そう言って、冷静になるグルモリー。
だが、そんなことはどうでもいい。
「兵藤。俺は言った筈だ。来たくて来たわけじゃあないってな。そんな俺が話しなんてするわけがないだろ。ましてや、その相手が悪魔なら話すつもりはない」
「あなたはどうしてそこまで悪魔を憎んでいるの?」
どうして俺が、悪魔を憎んでいるかだと?
そんなこと、決まってる!
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