第三十七話 河合中佐!ラジコンは芸術!!その十一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「完全に」
「あの二人との戦いを」
「そして再併合を果たし」
「我等の悲願を適えるでごわす」
「そうしてきます」
こう約するのだった。
「青山町公園において」
「頼んだでごわす」
「そしてだ」
「今回のことだが」
場にいた陸軍衆を統括する大山と桂も瞬に言う。
「陸軍衆から河合茂中佐を出す」
「陸軍衆、いや日帝衆一のラジコン名人をだ」
「彼ならばだ」
「必ずやってくれる」
「わかりました、では河合中佐と共に」
瞬も二人に応えた。
「出撃してきます」
「では後はだ」
「貴官に任せた」
大山と桂は瞬に強い声で言った。
「健闘を祈る」
「正々堂々とした勝負を」
「日帝衆として、もむのふとして」
武士と書いてもむのふと読む、瞬もその心を宿しているのだ。武士は性別によっても国籍によってもなるものではない、心でなるものなのだ。
だからだ、瞬もこう言ったのだ。
「戦ってきます」
「まずはそのことだ」
「武士らしい戦いを果たすことだ」
「卑怯未練ではなくだ」
「正々堂々と戦わなくてはならない」
勝つ為に手段を選ぶ様なことは日帝衆はしない、あくまで武士として戦い戦場で戦うのならともかくこうしたスポーツや娯楽、文化に関することは正々堂々となのだ。
例え勝ってもだ、その勝利に武士の心がなければなのだ。
「卑怯な勝利は勝利に非ず」
「それは正しい勝利ではない」
「だからだ、いいな」
「武士として最後まで戦うのだ」
「わかっています」
瞬の返事も決まっていた。
「そうしてきます、今回も」
「その様にな」
「勝って来るのだ」
「ではこれより食事でごわす」
西郷は瞬と大山、桂に微笑んで言った。
「食しようでごわす」
「本日のメニューは」
「カレーライスでごわす」
これであった。
「それとサラダでごわす」
「わかりました、ご馳走ですね」
「全てご馳走でごわす」
食べるものは全てというのだ。
「だからでごわす」
「心から感謝して」
「楽しむでごわす」
こう話してだ、そしてだった。
瞬はそのカレーライスとサラダを食べて出陣した、出陣したその時に小柄だが鋭い目の男が来た。着ている服は陸軍衆の軍服である。その河合中佐である。
河合は瞬にだ、敬礼をしてから強い声で言った。
「では大将」
「はい、お願いします」
瞬も河合に返礼をして返した、既に口元のルーは拭いている。
「今回の戦いは」
「そうしましょう、そして」
「そのうえで、ですね」
「勝ちましょう」
確かな声でだ、河合は瞬に言った。
「日本、世界の為に」
「陛下の為にも」
全て公の為にだった、二人は出陣した。
その二人をだ、京都の人達は日章旗と旭日旗を掲げて見送った。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ