第三十七話 河合中佐!ラジコンは芸術!!その八
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「作品世界つながってるってな」
「普通わからないっての」
「いや、作品自体は面白くてもな」
「故石川賢先生の作品は凄かったぜ」
「最終回もな」
「そうね、それでこの作品の作者もね」
石川賢先生、永井豪先生と比較するのはおこがましいがだ。
「次回作はもうあるのよ」
「頭の中にか」
「それでこの作品が終わってもか」
「すぐに新連載スタートか」
「打ち切りになっても」
「だから安心していいわよ」
二人に極めて冷静に言った。
「次回作は決まってるから」
「けれどそうなったらな」
「次回作スタートしたらな」
その場合についてだ、二人は瞬に言った。
「俺達は主役降ろされてな」
「あんたもどうなるかわからないんだぞ」
「俺達の出番この作品だけかも知れないんだぞ」
「それでもいいのかよ」
「出番にこだわってるのはあんた達だけよ」
この件についてもだ、瞬は冷静に返した。
「出番がなくなってもいいじゃない」
「おい、何でそう言えるんだよ」
「出番があってなんぼだろうが」
「そこでそう言えるってな」
「欲はないのかよ」
「ないわよ」
はっきりと言った瞬だった。
「そんな欲は」
「信じられねえ、出番欲しくないのかよ」
「俺達なんか他作品の主役の座を奪っても欲しいってのに」
「そこでそう言うのかよ」
「それはないだろ」
「だからあんた達はこだわり過ぎなのよ」
出番、そして主役であることにだ。
「それも異様にね」
「異様か?」
「そんなにこだわってるか?俺達」
「これ位普通だろ」
「そうだよな」
「ギャグ作品としてはな」
「これ位はな」
ギャグ漫画なり何なりに例えを出して言うのだった。
「それこそな」
「普通でな」
「脇役を蹴落としたりとかな」
「ギャグだと何でもありだろ」
「まあそうした作品もあるかも知れないけれど」
それでもとだ、瞬は言うのだった。
「あんた達がこだわり過ぎてるのは確かでしょ」
「だからそれが悪いのかよ」
「俺達は主役でいたいんだよ」
「バカボンとかシン=アスカみたいなのは嫌だからな」
「あと剣鉄也もな」
三人共主役の座を奪われた者達と言える。
「ケーン=ワカバもそうだったな」
「美味しいところは持っていったけれどな」
「そんな風にはなりたくないぜ」
「絶対にな」
「まあこの作品の最後まで主役ならな」
「それで満足だけれどな」
二人も現段階では次回作の主役までは望んではいない。。
「最後までな」
「主役でいたいな」
「ヒーローでいたいぜ」
「ずっとな」
「私は全てを受け入れるけれどね」
瞬はこうも言ったのだった。
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