Another29 イプシロンの最期
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レイジングエクスチャージとギガアタックの連続使用で身体が悲鳴を上げているエックスはハイパーモードを解除してイプシロンを見据えた。
超フォースメタルを暴走させた負荷により、イプシロンの内部機関は相当ダメージを受けており、しかも、イプシロンを修理出来る技術を持つ存在は、この場にはいない。
誰の目から見ても、このままではイプシロンは助からないということが明白だった。
エックスは負荷で今にも倒れそうになる身体を必死に支えながらバスターを構えた。
エックス「何故だ…?何故超フォースメタルのミサイルなんて危険な兵器を!!」
バスターを向けられたイプシロンは肩で息を吐きながら、エックス達を睨みつけた。
イプシロン「力だ…。力をつけなければ、誰も私達の主張になど耳を貸さん」
ルイン「そんな!?他に何か方法があったんじゃ…」
イプシロン「お前達連邦に“イレギュラー”扱いされた我々に、他にどんな方法があったというのだ!!」
ルイン「そ、それは…」
イプシロンの言葉にルインは閉口してしまう。
レプリロイドは一度イレギュラー認定を受けてしまうと、それを取り消すのは容易ではない。
例えイレギュラー化して正常に戻ったレプリロイドでも、しばらくの間は元イレギュラーのレッテルが付き纏う。
事実、イレギュラー化から正常に戻ったホーネック達、ゲイト、ヤンマーク達は信用を得るまで元イレギュラーとして扱われた。
イプシロン「私は動ける限り…お前達を…っ!!」
立ち上がったイプシロンはアーマーから火花を散らし、苦しそうに喘ぎながらも、攻撃しようとする。
ゼロ「撃て、エックス!!」
エックス「うおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!」
ゼロの声が響き渡り、エックスのバスターから最後の一撃が放たれた。
それは、チャージブレードで刻まれた傷に吸い込まれるように炸裂したのだった。
目を開けられないくらい強い光が玉座の間に広がる。
光が晴れ、全てが見渡せるようになると地面に黄金の輝きを放つイプシロンの強大な力の動力源であり、心臓とも言える超フォースメタルがあった。
エックス「これが、イプシロンの超フォースメタル…」
エックスは床から超フォースメタルを拾い上げ、切ない思いと共に胸の上で握り締めた。
ルイン「本当に…他に方法がなかったのかな?」
エックスの思いを代弁するようにルインが呟いた。
ルインは酷く傷付いた片腕をゆっくりと動かし、超フォースメタルに触れる。
気のせいかもしれないが、少しだけ腕の痛みが和らいだ気がする。
エックス「ルイン…」
ルイン「勝ったのに…何だか…悲しいね…」
悲しげにエックスの掌に収まっている超フォースメタルを見つめるルイン。
ゼロ「だが、いくら
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