竜の魂 眠る場所
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の苦い過去。なのに今日はそれが頭の中に出てくる出てくる・・・耐えかねた彼はもう一度体を起こすと頭を振り、しばらく固まってみる。
「ちょっと外の空気を吸ってくるか・・・」
彼は床に足をつくと眠っているシェリアたちを起こさないようにと静かに扉を開け、部屋の外へと出ていった。
「どこに行く?」
「!!」
部屋から出て外にいこうとまずロビーに向かおうとしたレオンに後ろから声をかける者がいた。彼の一番慣れ親しんだその声は彼が答えるのを待つように一切言葉を発せずに閉ざされている。
「ちょっと外の空気を・・・」
「そうか。わかった」
彼らは短くそんなやり取りをするとレオンはロビーの方へと足を進めていく。
「どうやら相当参っておるようだな」
レオンと話していた薄い水色とも銀色とも取れる髪型をした青年の後ろから長いアゴヒゲを生やしたがっしりした男が現れる。
リオンは顔を少しうつ向かせながらジュラに背を向けて話をする。
「俺のしたこと・・・余計だったんですかね?」
「む?」
ジュラはリオンが何を言いたいのかわからず、リオンの背中を見つめる。
「俺はレオンを本来の奴に戻そうと思って今日のバトルパートでわざと周りにあいつの弱点を晒した・・・
でも実際は、その行動がレオンを苦しめてしまっている」
リオンはやってはいけないことをしたのかもしれないと思い、今まで見たことがないくらい表情を歪ませている。
ジュラはそんな彼の隣に並ぶ。
「確かにお前のやり方は少し悪かったかもしれん」
「そうですね・・・」
「だが・・・ワシは余計だったとは思っておらん」
リオンはそれを聞いて驚きながらジュラに視線を向ける。
「今は確かに苦しいかもしれん。だがレオンはそれを以前にも乗り越えてきた。自分の力で」
ジュラすでに見えないレオンの方を見ていた顔をリオンの方に向ける。
「ワシらはあいつをカバーしてやればよい。そうすれば必ず、お前の想いは報われる」
「ジュラさん・・・」
そう言うとジュラは部屋の中に入っていく。リオンはしばらくその場で立ち止まっていたが、ジュラの一言で心の荷が下りたのか、さっきまでの暗い表情から一転し明るく笑顔を見せていた。
シリルside
「一体何があるんですか?ガジルさん」
「黙ってついてこい」
ウェンディの質問に対して素っ気なく返すガジルさん。
俺たちは今ドムス・フラウの地下へと来ているのだが、ガジルさんは一体何を見せようとしてるのかな?
「なんで俺たちだけ!!」
ナツさんは納得いかないような口調でそう言
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