竜の魂 眠る場所
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れは無理でしょ〜」
「だらしないわね」
エルザさんが怒っているのに気づいてないウェンディはケガしたハッピーに治癒魔法をかけている。ウェンディは純粋だからなのかはよくわからないけど、結構鈍いよな。
「なんか不思議よね。治癒魔法を使うあんなおっとりした子が同時に滅竜魔法を使う滅竜魔導士だなんて・・・」
「だよなぁ。しかもあいつら育てたのはドラゴンつうんだもんなあ・・・」
ミラさんとエルフマンさんはウェンディとナツさん、そして俺を見ながらそんな話をしている。その間もナツさんはグレイさんと拳を交えている。
だがその2人の髪の毛を間に入ってきたエルザさんが掴み、2人の頭をゴチンとぶつける。
「やめんか!!」
「「え・・・エルザ・・・」」
頭の・・・それも脳天に衝撃を受けた2人はあまりの痛さに起き上がることができない。エルザさんって加減を知らないからなかなか厄介な人だよね、普段はすごい頼りになるのに。
「貴様ら・・・今は最強の魔導士ギルドを決める『大魔闘演舞』の真っ只中。しかも最終戦目前だぞ」
エルザさんは目を細め明らかに怒った様子で2人を見下ろしながらお説教をし始める。
「最下位スタートでここまで巻き返したが、どのギルドも一筋縄ではいかん。気を引きしてなければならんこの時に貴様らは・・・私のケーキを!!」
「「「ええ!?」」」
さっきまで相づちをしていたルーシィさんもまさかのオチに驚いてしまう。エルザさんはそんな3人などお構いなしに換装して剣を取り出す。
「そこに直れ!!切り捨ててくれる!!」
「「「ひぇぇぇ!!」」」
目が本気のエルザさん。これはまずい、非常にまずい。
逃げようと全速力で店の中を走るナツさんたちとそれを剣を振り回しながら追いかけるエルザさん。というかなんでルーシィさんも一緒に逃げ回ってるんだ?わけがわからないぞ。
「どうしようシリル・・・」
「どうしようか・・・」
ウェンディと俺はエルザさんたちを止めようかと話し合っている。でも今行ったら俺たちも間違いなく斬られそうな気がするから止めるに止められない。
カラカラカラ
するとお店の扉が開き、そちらを向いた俺たちは入ってきた人を見る。
「「「「ガジル(くん)」」」」
「ったく冗談じゃねぇぞ、やっとついた」
そこにいたのは今日のトリプルバトル中にナツさんに地下のさらに奥に追いやられてしまったガジルさんだった。
「今までどこ行ってたのさ」
「そうだ!!お前試合すっぽかしやがって!!」
「おいおい・・・」
「ナツさん・・・」
ナツさんの発言に呆れるグレイさんと俺。それに対し当然のようにガジルさんも怒りを覚えたらしく、ナツさんに近づき額を近づける。
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