暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
アリアドネの糸
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!」
「「……!?」」

 突然紡がれた言葉に私達は驚き、固まった。

 『       『 』』
 ありえない響き。

 怪奇現象に慣れてきた脳が、一瞬理解を拒むほどの衝撃。
 前後の言葉の繋がりから、それが指すのは、まさか。

 だが。
 もしもこれが真実なら、さっきの現象に説明がつく。
 神々が、わざわざ非力な人間の中から勇者を選んだ理由も解る。

 神々自身では、『 』を特性に持つレゾネクトには、絶対に、敵わない。
 悪魔でも精獣でも……きっと、成体のゴールデンドラゴンでも殺せない。
 だから、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()人間達に、頼らざるを得なかったんだ。

 アルフリードさんは、勇者として正しくも、最後に間違えてしまった!

「やめ……っ ベゼドラぁあああ────!!」
「ロザ……!」

 ロザリアさんの全身から、目を焼くほど眩しい薄い緑色の光が放たれる。

 そして……

 

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