暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico43知っても良し経験しても良し
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


すずかちゃんとシャルちゃんが微笑み合ってると、「ルシルのおみくじも何気に当たってるよね」フェイトちゃんがルシル君にも話を振った。

「まあな。願望の苦難の中で失うものあり、得るものあり。多くの複製品を失ったし、クラナガンの住民や局員も沢山亡くなった。けど、アイリを取り返せたし、シュヴァリエルを救うことが出来た」

「確か健康もなんか不穏だったな」

「衰退は果てまで変わらぬ、か。今は上り坂だけど、ある一定の歳を過ぎれば弱体化していくということじゃないか?」

「争事じゃお前、一度死にかけてんぞ」

「退けば後に不利になる。躊躇わず勝負せよ。今思えば、時期を間違えていたのかもな。海鳴温泉での闘いのことじゃなく、ザンクト・オルフェンかレンアオムでの決闘のことだったのかもしれない。ま、今となっては過ぎたことだからいくら考えても意味ないけどさ。さ、くじの話はこれくらいにして、結びどころに行こう。今年は俺も結んで行くつもりだし」

ルシル君が先を歩く。そのこともあってルシル君のくじの内容は判らへんかった。考え過ぎかもしれへんけど、まるで去年みたいに見られるのを拒んだような・・・そんな感じがした。

(わたしの恋愛・縁談・・・。告白は時期早々。焦らず待つべし・・・)

ルシル君に続いてわたしらも結びどころで引いたくじを縄に結んでく。結ぶ中、くじの内容を思い返す。恋愛・縁談以外は普通の、気になるような内容やなかった。学業も健康も心配なしやったし。けど恋愛の内容は気になった。シャルちゃんを見る。シャルちゃんは笑顔でくじを結んでる。

(シャルちゃんはどうやったんやろ・・・?)

わたしの最大のライバルのシャルちゃん。シャルちゃんのことももちろん好きやけど、ルシル君を取られるのだけは嫌や。焦らずに待つ。そうは言うけど、シャルちゃんのこれからのアプローチで守れへんかもしれへんなぁ〜。

「よーし! お参りもした、くじも引いた! あとやるべきことはなに!? アイリ!」

「ふぇっ!? お、お店で食べ物を買う、だよね!」

「グレイト! 色んな物があるよね、どうやったら多くの料理を楽しめるか判る!? アイリ!」

「ひゃい! シャルさん考案の屋台制覇作戦で、みんなで分け合って食べれば良いです!」

「エクセレント! そういうわけだから各自、お参りの待ち時間で決めた料理を購入せよ!」

「は、はいです!」「や、ヤー!」

シャルちゃんのハイテンションにリインとアイリがビシッと敬礼して応えた。他の参拝客からは微笑ましさ全開の優しくて温かな視線が向けられる。ちょう恥ずかしい思いをしながら、わたしらは5人3組に分かれて屋台へ突撃した。

「すごい、すごい! 見たことない料理ばかりだね!」

「よ、よだれが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ