第12話 守りたいもの
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
亡したらしいがこいつも此処にいたのか。
僕は剣を取り構える、別にお前が何をしようと勝手だが僕も生きなきゃならない理由がある。だから僕はお前を殺す!
爆弾男は懐にあった爆弾……ダイナマイトっていうものだったかな?それの先端にある紐に右腕の人差し指から小さな炎が出て着火される、あの腕は義手なのか。
「死ね、小僧!」
爆弾男は何本もの爆弾を投げてくる、そんなゆっくりとした物なんてさっさと避ければ……そう思って距離を取ろうとしたが、突然爆弾が動き出し此方に向かってくる。
「なッ……!」
ミサイルみたいに爆弾が襲ってくるが何とか横に飛んで爆発から逃れた、今のは一体なんだ?
「まだだ!」
爆弾男はまた爆弾を上空に投げる、すると爆弾の下に当たる部分から勢いよく火が出てこちらに向かってきた。あれは爆弾の下に推進用火薬を仕込んでいるんだ、その噴射を利用して飛ばしてくるのか…!
爆弾をかわしながら奴の武器の特徴を冷静に判断したのはいいが、問題はどう対処するかだ、あの爆弾は結構な速さで飛んでくる、しかも二回ほど曲がるみたいで一回避けても曲がってくるからやっかいだ。
……良し、ならこう行こう。
僕は爆弾男から大きく距離をとり両手を地面につき、前足側の膝を立て、後ろ足側の膝を地面につける体勢をとった。
「命乞いか?無駄だ、お前を殺す事に変わりは無い!」
僕が土下座でもしたとでもと思ったのか爆弾男はそう言って来た、そうじゃないんだけどね。
「これで最後だ、死ね、小僧!」
さっきよりも倍多い爆弾を上空に投げてこちらに向かって飛ばしてきた。良し、今だ!タイミングを見計らい僕は一気に走り出した。
「何、速い!?これでは爆弾が爆発する前にこちらに来てしまう!?」
さっきの体制は加速をつけるためのものだ、予想外のスピードに奴は驚いていた。そして飛ばされた爆弾が爆発する前に一気に奴との距離をつめていく!
「な、舐めるな!」
爆弾男は懐からナイフを取り出して襲ってくる。僕はナイフを持った腕の手首に手刀を当てる、衝撃でナイフを落とし更に男の顎に掌底を喰らわせ頭が揺れて体制を崩した男に足払いをして態勢を崩した。
「ぐあッ!?」
そして男が持っていた火のついた爆弾を男の口に差し込んだ。
「もがッ!?」
「爆弾が好きなら最後はお前自体が爆弾になるんだな」
そして爆弾男から距離を取る、そして次の瞬間爆弾男は爆発に飲み込まれた。
「……」
その光景を僕は冷めた表情で見ていた、爆破テロを企んだ人間の最後は爆弾で……か。
「良し、お前は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ