第22話:ノンマンタの使者
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とある夏の休日、アンヌ達地球防衛軍の隊員達は海洋開発を推進する海洋センターの見える海岸に海水浴に来ていた。
アンヌが首から下を砂風呂のように埋めていると、どこからともなく1人の少年がやって来た。
「ねぇねぇ、おばさん!」
「おばっ?失礼ね!」
「だってどう見ても中年のオバハンだよ!」
「もうっ!何て子なのよ!」
熟女のアンヌも初対面の男の子に言われ、少しムッとしながら上半身を起き上がり、花柄のワンピースの水着に付いている砂を払った。
「それよりおばさんは地球防衛軍の隊員でしょ!だったら海洋センターの人達に、海洋開発を止めるように言ってよ!でないと、ノンマンタが怒って大変な事になるから!」
「はぁ?何言ってるのよ?」
アンヌが首を傾げると、海岸の方からツヨシ、アキ、三太夫がやって来た。
すると、アンヌのそばにいた少年はどこかへと立ち去った。
「どうしました?アンヌさん。」
「どうって、今ここに居た子供が…。」
「子供って…、アンヌ先輩って、さっきからずっと1人でしゃべってましたよ。」
「ええっ!?」
「もしかして、我が輩より呆けだしたのかな?」
「な…、何っ!?」
アンヌが三太夫の失礼な言葉に怒り、立ち上がった瞬間!
『ドガアアアアン!』
突然!海岸センターが爆発した!
「た、大変だ!直ちに海岸センターの人間を救助に向かうぞ!」
「了解!」
海岸センターの従業員を助けるために、万が一用でわざわざ地球防衛軍から持って来たウエットスーツとボンベを着けて、アンヌとツヨシが海岸センター付近に潜った。
「しかし、なんでこんな格好なの?」
アンヌのウエットスーツは上半身は肩まで、下半身は何故かハイレグカットのウエットスーツで、ワンピースの水着の上に更にウエットスーツの水着を着ているようなものであった。
ツヨシと二手に別れ、お互いに反対方向から行方不明者の捜索を開始した。
程なくして、アンヌは海洋センターの残骸の中に人影のような者を見つけた。
(助かった人が居るのね!)
救助を優先するため、アンヌは急いで海洋センターの残骸に近付いた。
その時!
『シュルシュルシュルシュル!』
「な、何っ!?」
アンヌは、海洋センターの残骸の中から飛び出してきた、赤黒く太い、所々に吸盤状の突起物がある触手のような物に巻かれてしまった!
「きゃああああ!な、何これ?いやあああああ!」
アンヌは抵抗できずに、謎の赤黒く太い触手によって、海洋センターの瓦礫の中に引きずり込まれた!
瓦礫の中に出来た3m四方の部屋の中に引きずり込まれたアンヌは、再び赤黒く太い触手によって両手足首を締め付けられ、Xの字に固定された。
「く…喰われる?
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