047話
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て―――遂に戦いの幕が切って落とされた。
「出でよ。EGH」
―――目を疑う光景が目の前に広がっていた。瞬間的に召喚された複数のガーディアン、通常の術者が複数のガーディアンを出すには修練の門などの特殊な環境が必要になると言うのに平然とファントムはそれをやってのけた、正に化け物である。
「行くぞバッボ!!ハンマーARM!!!」
だがギンタは全く怯まない。彼とてファントムがこの程度の事をしてくると予想していたのだろう、迫り来るガーディアンをハンマーARMで粉砕する。背後から迫り来るガーディアンをねじ伏せそのまま残りにぶつけそれごとダガーARMで一刀両断する。
「すごいっすよギンタ!!複数のガーディアンを瞬殺したっす!!!」
「まだまだ序の序の口さ、アリュマージュ」
次なるARMはバッボに良く似ているARM。バッボの代わりに憎悪と怒りを表情をしているボールがあり持ち手は剣のような形状をしている。カルデアで一度対戦しているギンタは直ぐに警戒しバッボを飛ばす。同時にファントムもアリュマージュを飛ばし激しくぶつかり合う。
「本当の姿を見せてあげなよアリュマージュ」
「来るぜバッボ!!」
「うむ、打ち返してやるぞ!!」
魔力が注がれ肥大化していく憎悪の塊が悪魔のような異形の姿となりギンタへと襲い掛かろうとした。がそれは未然に防がれた、憎悪の塊を多い尽くす無数の泡の爆弾。バブルランチャーの弾丸がそれを多い尽くし大爆発を起こした。
「………。やるねギンタ、でもこれからだよ」
「なんだあれ!?」
バブルの爆発によってファントムの左腕を覆っていた包帯が焼け爛れて落ちていく、日の本へと照らされたその腕の正体は無数の輝くARMによって構成された腕であった。それは全てファントムが気に入ったARMでありそれを自らの体に結びつけた物であった。
「ファントムグラス!!」
「な、なんだこりゃ!?」
瞬間、ギンタとバッボは鏡のような空間に閉じ込められる。中から力をかけても出る事が出来ない。鏡の中から脱出することが出来なければ鏡は自然と崩壊し中に閉じ目こめている命もろとも砕けちるARM。
「時間を上げるよ、10分だ。その間退屈だから話をしてあげるよギンタ。僕はカルデアの人間だったんだ」
その口から語られたのは衝撃的な事実であった。元々ファントムはカルデアの出身であった事、幼い頃にとある部屋に安置されていた禍々しい人間の意識を封じ込めていたオーブを発見しそれに魅入られてしまった。やがて少年は毎日禁じられていた部屋に通うようになり、ある時それがバレてしまいカルデアの掟により両親に殺されなければならないときがやって来た。
―――身内が起こして不祥事は身内がそれを起こした原因を殺す事で解決する、なんとも厳し
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