月下に咲く薔薇 20.
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ISの中で、教えられて覚悟の養い方を身につけた者はまずいない。クロウとロックオンが簡単に引き下がる理由も、そこにある。
「クロウ、昨日は色々あったんだってな」体を捻る竜馬がにやにやと笑って立ち上がり、「詳しく聞かせろよ」と体験談を要求する。
「あ、俺も聞きたい!」と甲児が目を輝かせれば、葵も「昨日から、メールの状況報告ばっかりなのよね。実感が湧かないから、ちゃんと聞かせてちょうだい」と不満顔をする。
「ああ。本当に興味をそそられるね」と輪の中から、桂の声がした。
声を合図に、人垣が割れた。
アテナの隣に、桂がいる。口調は穏やかなものだが、目が全く笑っていない。
硬い表情をしたアテナの側に、桂が寄り添っている。その視線は、明らかに静かな怒りを含んでいた。
− 21.に続く −
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