第73話 第二次ダゴン星域会戦 その2
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た。
「帝国軍、大量の機雷を放出しつつティアマトとイゼルローン方面へ撤退していきます」
「不味い、追撃できん」
「仕方ない、このまま向かっても各個撃破の餌食だ。一旦艦隊を集結させてから迂回ルートで追撃する」
ボロディンの命令に皆が納得してテキパキと仕事を始める。
リーファの方は、悩んでいた。何故あの猪が突っ込んでこなかったかと。
その後、追撃を開始したが、帝国軍は矢のようなスピードでティアマトまで帰投し、取るものも取りあえず帰る状態で、そのままイゼルローン要塞へと帰投していった。
同盟軍にしてみれば、何が起こったのか判らないまま第2次ダゴン星域会戦は終了したが、帝国軍、同盟軍共に損害無しと言う非常に珍しい事態になった。
同盟軍は帝国軍の侵攻を防いだという実績が出来たが、手放しで喜べる状態ではなかった。その為将兵の昇進も殆ど無く、敵の物資を散々使わせた、ワイドボーンとヤンがそれぞれ少将に昇進したが、リーファは准将のまま据え置かれた。
ワイドボーン、ヤンは益々有名になり、同盟は元より帝国、フェザーンからも注目度が更にUPしたもである。
リーファ自身は、今回の作戦の尻切れトンボ具合に自己反省中であったが、後に皇太子殿下死去の報告が来たため、何故帝国軍が反転したかと言う内情を知り、「生まれてこの方皇太子が死んだって言うニュースを聞いたことが無かったし、OVAで487年にルビンスキーが『先年皇太子が亡くなった』って言ってたのを忘れてたー!!」と誰もいない部屋で叫んでいた。
帝国暦486年 6月1日
■銀河帝国オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間
ノイエ・サンスーシ黒真珠の間ではメルカッツ提督の元帥就任式が行われていた。
当初メルカッツ提督は、何の実績も上げていないからと辞退を伝えたが、上級大将では貴族に睨みがきかないと言う事で、ダゴンまで攻め入り、損害が殆どでなかったことが加味され、今回の昇進に繋がったのである。
それにより、命令違反の3提督を除き、遠征に参加した将兵全員が一階級昇進したため、ラインハルトも大将になり、原作通りブリュンヒルトを下賜されたのである。
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