Fate/stay night
1163話
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「これでいいわ。……で、何が起きてるのか教えて貰ってもいい?」
凛の言葉を聞き、さて、どうするかと迷う。
このFateでこれから先の流れを知っていると言うのは簡単だ。
だが、今の凛は俺の正体の件で、ただでさえ納得しきっていない。
それに未来の情報を知ってしまえば、これから先の出来事がどうなるのか不透明だ。
ただでさえ、俺がアーチャーの代わりに召喚された影響で色々とずれてきてるんだし。
それを思えば、この上で更にFateの知識を教えるのは……いや、けどそうだな。凛は俺の念動力の事を知ってるんだ。だとすればそっちから話を繋げていけば……
「何が起きているかってのは、正確には分からない。けど俺の念動力が何か違和感や危険を察知している。多分、このままだと近いうちに衛宮達が危険な状態になる筈だ」
「危険な状態って……ランサーの言ってた、あのエセ神父がもう1人のサーヴァントを従えてるって話?」
「多分な。普通に考えて、俺達と衛宮達だと向こうの方が戦力的には低い。なら、先に手を出されるのは、あっちだろう」
まぁ、あの金ぴかが理性的な判断をするかどうかと言われれば、微妙だけどな。
衛宮が投影を使っていれば確実に金ぴかは向こうを狙ったんだろうが……この世界では英霊エミヤがいないおかげで、衛宮は未だにメインの魔術は強化だ。
寧ろ、理解不能って事で俺を狙ってくる可能性もあるけど……ぶっちゃけ、こっちを狙ってくるのなら、それは俺にとっては幸運以外の何ものでもない。
ただし、イリヤの件があるから殺す訳にはいかないんだよな。
可能なのは、奪える宝具を粗方奪いまくって逃がすって事か。
……出来れば、乖離剣エアを最初に奪っておきたい。
あれは、対界宝具だけあってニーズヘッグにもダメージを与えかねないし。
そんな風に考えながら、取りあえず家の中に戻るように凛達を促すのだった。
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