暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1163話
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それこそ、ZEROのアイリスフィールのように身体が徐々に動けなくなっていくとか。
 ……さて、どうしたものか。
 これ以上のサーヴァントを殺せば、イリヤに不具合が出る。
 かと言って、聖杯戦争をここで中断すれば聖杯戦争がいつまでも終わらず、俺がホワイトスターに戻るのにも多くの時間が必要となる。
 特に、俺にとっては格好の宝具供給源でもある金ぴかは、確か普通のサーヴァント3人分の魂を持っているとか何とかだった気がする。

「凛」
「……何よ、いきなり真面目な表情で」
「悪いけど、衛宮の家に使い魔を送って様子を見てくれないか? もしかしたら、向こうで何かが起こってる可能性がある」
「ちょっと待って。……もしかして、桜に何かあったって事?」

 ああ、そっちの問題もあったな。
 ただ、桜に関してはちょっと考えている事がある。
 脳裏のリストで鵬法璽を選択。次の瞬間には俺の手の中にその姿を現す。……普通に出せたな。
 この鵬法璽とルールブレイカーを使えば、もしかしたらどうとでもなるかもしれない。
 その為には一旦桜と会って、臓硯に俺との力の差を知らしめる必要があるけど……いや、真アサシンを速攻片付けたのを考えれば十分か? どのみち、これに関してはどうにかするにしても明日だろうな。

「ちょっ、ちょっと! アクセル!? それ、何なの!? 物凄い魔力を発してるんだけど!」

 俺の右手に姿を現した鵬法璽に、驚愕の声を上げる凛。
 まぁ、封印級のマジックアイテムらしいしな。……それがどんなクラスなのかは、ちょっと分からないけど。

「俺の空間倉庫の中に入っているマジックアイテムだ。これを使えば、多分だけど桜の件は解決すると思う。……ただ、ちょっと厄介な前段階が必要になるが」
「前段階?」
「その辺は後で説明してやる。とにかく、一旦凛の家まで戻るか。衛宮の家に使い魔を送るにしても、ここからよりは向こうの方がやりやすいだろうし」

 鵬法璽を空間倉庫へと収納し……ふと、気が付く。
 鵬法璽で契約を結んだ相手にルールブレイカーを突き刺せば、さて、どっちが勝つのか。
 宝具と封印級。分類としてはともかく、稀少度って意味では似たようなものなんだろうし。
 まぁ、どっちも……特に鵬法璽は色々と危険なマジックアイテムなだけに、あまり使いたいとは思わないけどな。
 近づいてきた凛と綾子と共に、影のゲートを使って凛の家へと戻る。
 一応庭から転移してきたので、家の中に直接転移じゃなくて、庭にだ。

「凛、使い魔の方を頼む」
「ええ、分かったわ。何か異常があったら、教えればいいのね?」

 凛の言葉に頷くと、手元の宝石を握り呪文を唱える。
 すると次の瞬間には宝石で出来た鳥のようなものが、羽ばたきながら空を飛んでいく。
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