24 グリーン対ブルー 2
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える。
グリーン「よく聞け!
俺たちがこうしてる間にもイエローが危ない目にあってるかもしれねえんだぞ!
お前はサカキに利用されてるだけだ!」
ブルー「そんなの関係ないって言ってるでしょ!
やりなさい、ゲンガー!」
巨大なシャドーボールが放たれる。
近づいてくるにつれ、のみ込まれそうなほどの威圧感をみせる。
グリーン「このままじゃ俺までくらっちまうぜ。
フーディン、テレポートだ!」
グリーンはフーディンの肩に手を置くと、一瞬でふっと消える。
シャドーボールは何も無い場所を過ぎる。
攻撃がかわされたとわかると、ゲンガーは黒い球を小さくして自分の手元に戻す。
サカキ「逃げられはしたが見事な戦いだったぞ、ブルー」
ブルーは苦しそうに息を切らしている。
サカキ「悪タイプは初めてか。
使いこなすには喰うか喰われるか、いずれにせよ使い手は悪に染まる。
今はゆっくり休むといい。
ゲンガーも回復させてやろう」
エリカはブルーを仮眠室へ連れていく。
ナツメ「……本当にこれでよかったのですか?」
サカキ「オーキドの孫とて所詮は子供。逃がしたところで何ができる」
ナツメ「それもありますが、ミュウツーにも逃げられたはずでは?
それにもし襲ってきたら……?」
サカキ「ミュウツーの遺伝子が手に入った時点で奴は用済みだ。破壊することしか能のない失敗作など必要ない。
それに、二度と人間の前に姿は現さんだろう。そういう奴だ」
ナツメ「そうですか……」
ミュウツーの性格までは、ナツメには理解し難い。
サカキ「仮に再びやって来たところで、こちらにはブルーがいる。
たったいま我々の手に落ちた、唯一メタモンの免疫を持つ人間がな」
ナツメ「あのイミテという少女から採取したメタモンの遺伝子を使えば……」
サカキ「というか、イミテがメタモンそのものなのだよ。
ブルーの祖父がオーキドやフジと共にミュウの変身能力を基に作り出したポケモンだ」
ナツメ「もしかして被験体の夫婦というのは……」
サカキ「ブルーの祖父は自らの息子夫婦にメタモンを寄生させた。
やがてメタモンは夫婦そっくりの姿で出てきた。
体格や骨格、歩き方や仕草、指紋や声紋までもが全く同じと言っていいほどだった。
唯一異なっていたものといえば……」
ナツメ「……記憶」
サカキ「そう、メタモンは主から記憶を抜き取る。
夫婦は記憶を失って人格が変わっていった。
自分に変身したメタモンを見るたび発狂を繰り返すため隔離されることになった。
そしてメタモンは夫婦自身になった。これはおそらく、他の生物になりすまして順応していくメタモンという生物の処世術であり本能なのだろう。
まあ、元は大昔から環
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