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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第2部
第8話 お前に最高の○○○を与えてやるッ?? 前編
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成果無しとなったら球磨型軽巡洋艦の名が廃る。

「行ってくる」

ただ一言、そう言って部屋を後にした。


???


「全く辛気臭い妹クマ」
「どうするニャ?」
「言った筈クマ、妹の後押しも姉の務めクマ」
「球磨がそれでいいなら多摩もいいニャ」
「今度木曾に間宮のパフェ奢ってもらうクマ。
それで手打ちクマ」
「…………本人の前で言わなきゃ意味ないニャ。
……末っ子贔屓も大概にしてほしいニャ」
「……チケット渡せって言ったのは多摩だクマ……」
「覚えてないニャ……ゴロゴロ」


???


リンドヴルム
提督執務室

「一葉ッ??」
「な??……な、なに、木曾……姉ぇ?」

スライド式のドアを蹴り破って現れた木曾に吃驚して、焼き立てのクッキーを床にぶち撒ける。
昼間、別れ際に機嫌を損なわせてしまった姉の来訪に、内心ビクビクしてしまい、手足が震えた。

「……これ」
「……へ?
……映画のチケット?」

くしゃくしゃになったチケットを突き渡したまま顔を真っ赤にして立ち尽くす木曾が、徐に顔を上げ、艦内に響き渡るくらい大きな声を張り上げた。


「俺と……で、で、……デートしてくれッ??」
「……はい?」


後編へ続く
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