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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第六章 告白前者
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簡単だろ。海側から日来に向かうには燃料が必要だからな。日来に来る船や艦のために燃料は備蓄されてるけど、それを使ったら監視中に燃料なくなったらわざわざ奥州四圏に移動するなんて合理的じゃないじゃん?」
 セーランは縄に縛られながら説明した。
「送って来ればなんとかなるけど、一回に輸送出来る量は限られてる。それに戦闘艦で来たんじゃ今日中には補給出来無いだろ」
「よく分かってるわね。伊達に覇王会会長やってないわね」
「ああ、委伊達だけにな!」
 冷たい風が吹いた。
 その風は、その場の空気をも冷たくした。
「それじゃあね」
「え、反応なし?」
「当たり前だな」
「当たり前だネ」
「しっかりしてくれよ……」
 飛豊、空子、葉木原の三人は、セーランを見て言葉を吐く。
 凛とした姿のまま、実之芽は何も言わず歩いている。
 この状況にセーランは悶え苦しんでいるように、地面を転げ回った。
「お止めになってえええ!!」
 その言葉だけが、この場に空しく響いた。
 空に六艦の戦闘艦が飛び、日来を監視するなか。地に転げ回っているセーランだけが、この状況で騒いでいた。
「馬鹿長のお前も伊達じゃないな……」
 飛豊のため息を最後とし、この場は終結した。



 空には日来を監視している、黄森の小型戦闘艦が見える。
 大気を押す音と共に、上空から地上の様子を伺っているのだ。
 それを西二番貿易区域のコンテナの上から、それを眺めている片腕の無い者が一人いた。
「はいはい、皆さあん集まって集まって」
 その場にいた学勢数名は、自分達を呼んでいる彼の元に集まる。
 よく見ると、周りには幾つかの機器が置かれていた。
「皆さん今回のご協力とても感謝します。礼は後でっということで」
「それにしてモ、今日告る相手って誰なんダ」
「告る告ると申しておいて、相手を言わぬとは。いささか卑怯で御座る」
「僕達には言えない相手なのかい?」
 問う仲間達に対し、セーランは左手を上げ下げして静まるように合図する。
 わざとらしく咳払いをし、
「告る相手は――」
「「うむうむ」」
「告る相手は――」
「「うむうむ!」」
「……やっぱ恥ずかしくて言えない」
 期待に胸を膨らませた皆は、その場に崩れ落ちる。
 セーランは恥ずかしさから手で顔を隠す。
 遠くからその状況を、周りで作業をしていた者達は不思議そうに見詰めていた。
「なんですかそれ!」
「言わないときなかあ」
「しゃいな御方に御座るな」
「おいおい、そこまで期待してたのかよ」
 セーランは頭を掻きながら、崩れている皆を見た。
 空を移動する戦闘艦を気にしながらも、視線を停泊している青い戦闘艦に向けた。
 崩れている皆のなか、それに気付いた短髪の金髪少女が、

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