新たな旅立ち!
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俺たちが雷門中に着くと、そこには響木監督と理事長の姿があった。
だが俺はそんな2人には一時気付かずに、俺はただ壊され尽くされた雷門中の有り様に呆然とした。
「これが…雷門中…?こんなことって…」
そして目線をずらすとそこには慣れ親しんだ部室の姿はなく、そこには完全に崩壊した部室…。
俺はこれほど自分の無力さを痛感した事はない…。
「……………」
「雷藤…。監督たちのところに行こう」
俺は円堂の言葉通りに、無言で監督たちの下に向かった。
監督と理事長を前にした円堂は、思わず悔しそうな言葉が漏れる。
「監督…!理事長…!俺たち…」
その言葉を聞いた監督は、俺たちに向かい話す。
「わかっている。エイリア学園は今のお前たちでは勝てる相手じゃなかった」
「うむ。おそらく他のどんなチームも奴らを止めることは出来ないだろう」
「それでお父さま、これからどうするんですか?」
「……」
一時の沈黙を破ったのは円堂だった。
「こんな…負けたままで終わるなんて俺…嫌です!!」
「わかっている。残された道は1つしかない。この国を救うにはサッカーの強者を集め奴らを倒せる最強のチームを作るしかない」
「えっ、最強のチームを作る?」
「雷門の諸君!今こそ私が準備してきたものを見せるとしよう!本来は影山の手からサッカーを守るために作っておいたものなのだが…、君たちにはこれを使って最強の選手を探す旅に出てもらいたい!」
俺はその言葉を、一瞬じゃ理解できず呟く。
「最強の選手を探す旅?理事長それは一体…?」
「さあ!これを見てくれ!」
するとグラウンドの地面が移動し始め、その開いた地面から青い大きな車が飛び出てきた。
「これが君たちのイナズマキャラバンだ!これに乗って日本全国を回り地上最強のイレブンを探し出すのだ!」
「そういうことだお前ら。落ち込んでいる暇は無いぞ!」
「すっげえや…!最強のイレブンを集める旅か…!うおーっ!燃えてきたーっ!」
「円堂らしい反応だな」
俺はいつもの円堂の姿を見て、少し落ち着いた。
そして俺は少し疑問に思ったことがあったので口を開いた。
「…でもこの車、誰が運転するんですか?」
「そうだな…、チームの大人といえば響木監督ぐらいしか…」
そんなとき声が響いた。
「そいつはワシに任せとけいっ!」
「古株さん!体はもう大丈夫なんですかっ?」
「ああ!まだちっとは痛むがな…。運転ぐらいは何でもない!」
「よーし!じゃあこれで準備は完璧だ!それじゃ早速出発するぞっ!……あれっ?みんなどうしたんだ?」
「キャプテン…、お、俺……」
「無謀だよ…円堂…
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