第四章
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「これから気付けば」
「ええ、長い様で短いと思うけれど」
ザビーネもアイーダも言う。
「チルプイも着ていきましょう」
「その都度色々な色のチルプイを」
自然な笑顔で話した、そのうえで未来も見ていた。母親となり家族と共に歳月を過ごしその中でチルプイの色を変えていく自分達を。
「もう結婚してね」
「お母さんにもなったから」
「後はどれだけ長いかわからないけれど」
「一緒に着ていきましょう」
時の長さをどう考えることになるかはまだはっきりわかっていなかった。だが思っているよりも短く感じることは大人になり結婚する中でわかっていた。時間はすぐに過ぎていき二人はその中でチルプイの色もすぐに色々な色になっていくこともわかっていた。それを二人で受けていくことも。
チルプイ 完
2015・11・28
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