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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
vinculum ελπι? 後編
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た。極大メガ粒子砲は威力が最小限まで弱められているとはいえ二機を呑み込むには充分の質量を持っており、そのままアルカナムプリスティンとランスロットガンダムを呑み込んでいった。

遠くに吹き飛ばされたエルグライアガンダムは壁に激突し、そのままめり込んで動かなくなっていた。

『フフフフフ………ハッーハッハッハッ!!!そこに転がっていたゴミを見捨てればいいものを、やはり貴様は愚行に走る!!結局、貴様にはなにも出来ないのだ!!! 』

ホロウ・デモリションガンダムから粒子が噴出すると、HGガンプラ全体は覆える程の一本の大剣と化した。

「ぐっ…………動、け………! 」

コンソールを何度も動かすも一向に機体は反応せず、二刀の剣が手から落ちていった。機体の状態を確認すると所々損傷している部分があり、エルグライアガンダムから光が失われていった。

『これで………チェックだ!! 』

エイジが叫んだ瞬間、大剣は真っ直ぐにエルグライアガンダムへと向かって放たれた。回避しようとコンソールを動かすもやはり反応は無く、ただ静かに大剣が来るのを待つだけになってしまった。

「こんなところで…………終われるかよ…!動いてくれっ!エルグライアガンダムっ! 」

大剣がエルグライアガンダムに突き刺さる数瞬前、エルグライアガンダムの前に機影が現れ甲高い音を響かせながら大剣が弾かれた。

「ギリギリだった〜……」

「間一髪だったな」

目の前に現れたのは、メガ粒子砲に呑み込まれてやられた筈のアルカナムプリスティンとランスロットガンダムが中破状態で立っていた。

「お前達……無事だったのか? 」

「結構ボロボロになったけど、なんとか大丈夫! 」

「君があそこまで弱らせてくれたおかげで、損傷は最小限に抑えられた。感謝する」

どうやらエルグライアガンダムがメガ粒子砲を受けていた間、ランスロットガンダムはアルカナムプリスティンも入るようにフィンファンネルバリアを展開し、アルカナムプリスティンはビットを展開してフィンファンネルが破壊されないようにビームシールドを展開させたらしい。
それでも防ぎきれなかったものも、被害はランスロットガンダムの鎧が半壊と左腕と雷炎ランス。アルカナムプリスティンはABCマント製の千早の衣を纏っていたため被害はランスロットガンダム程なく、所々にヒビが入っていただけであった。

「ははっ………無駄じゃなかったんだな」

『おのれ……』

アルカナムプリスティンとランスロットガンダムにより壁から抜け出し、肩を借りて地面へと降り立った。

『何故だ!?何故そうまでして立ち上がる!?もはや実力差など歴然というのに何故まだ戦う!?貴様には……貴様達では何も出来ぬというのに、何故なんだ!? 』


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