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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
それぞれの想い
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国してからはどうだったか知らないが、君達がエイジの映像データを取っていてくれて助かった。すぐに奴だと気づくこともできたしな」

ランさんはそこで話を区切り、そこから黙ってしまった。ランさんの話を聞いてると、何かが引っ掛かっているような気がした。

「………ランさんはエイジという人物と知り合いだったのですか? 」

「そうそれだ。何かそんな気がしてたんだ」

「ええ。確かにそうね」

「ランさん、結局どうなんですかー? 」

「………その通りだ。二年間だけの友人だがな」

「そうですか…」

「話はここまでだ。そろそろ着くぞ」

窓の外を見ると、白石学校が見えた。そして校内に入り車を止めて降りる直後、ランさんに止められた。

「エイジの事は頼んだ。すまないが、今奴を止められるのは君達だけだ」

「「「「………はい! 」」」」

俺達は力強く返事をし、今度こそ車から降りようとした時に、俺だけランさんに呼び止められた。

「悪い。先に行っててくれ」

「OK! 」

「先に行ってるわね」

「承知した」

シノ達はそのまま校舎内に入っていき、俺はランさんの方へと振り返った。

「サオトメ君。前に私が言った事は覚えているか? 」

「前に……? 」


『負けは弱さの証明ではない。むしろ自分の弱さを知る糧となる。弱さをしれば、人は強くも優しくもなれる………本当に戦うべき相手は、そこで倒れそうになる、諦めようとしている自分自身だ』

『サオトメ君。君は一つ大きな勘違いをしている。それに気づけば、自ずと道は切り開かれる。それに……君は一人ではない。もし一人で立ち上がれそうにないなら、仲間と共に立ち上がればいい。君達にはそれが出来る筈だ』

あの時の言葉か……。

「はい。覚えてますけど…」

「気づけたか? 」

「………今はまだわかりません。けど、必ず答えを出してみます」

「そうか………では頑張ってくれ。私達もそろそろ捜索に向かわなければいけない」

ランさんはそれだけ言い、その場を後にした。後続に、助手の人の車も付いていった。
二台の車が校門から抜けると、そのすれ違い際にもう一台車が入ってきた。大きさ的に八人乗りは出来るトヨタの車だ。

「ってうおぉっ!? 」

その車は荒い運転をして俺の目の前まで来て、ぶつかる直前にブレーキをかけながら車を横にした。てか殺す気か!?
車からは、いちば模型店に残されていた筈の皆が崩れるように降りてきた。

「ふー。着いたぜ野郎共」

運転席からサカキが降りてきて、額の汗を拭きながら乗車していた皆に声をかけた。

「し、死ぬかと思ったぞ…」

「サカキさん…運転がすごく荒いです」

「目、目が
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