暁 〜小説投稿サイト〜
逆襲のアムロ
14話 ソロモンの悪夢 UC0080 1.1
[8/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ッガーだった。
ガトーのナギナタ捌きは応戦すればするほどスレッガーに分が悪いことが本人でも自覚してきていた。
そのためスレッガーは接近戦を嫌い、バルカンとライフルでガトーの接近を避けながら戦った。

ガトーはスレッガーの受け流しながらの攻撃に苛立ちを覚えたが自身も部隊との孤立を恐れ、「どうやらここまでか・・・」と言い、ソロモンへ帰投していった。

スレッガーはその姿を見て敵の攻撃がひと段落したことに安堵した。

「ふう・・・かつてない猛攻だったな。お〜い皆生きてるか。一度帰投するぜ」

スレッガーは残存部隊を集結させて補給と部隊の編制のため一時帰投していった。

この戦いでアナベル・ガトーは「ソロモンの悪夢」という異名で両軍共に畏怖されたが、本当の悪夢はこれからだった。


* ソロモン宙域 連邦軍 後方部隊 同日 11:30

ドズルの攻撃とティアンムの思惑により、連邦艦隊は正面を境に両翼へ分断していた。
その正面後方に無数の太陽光パネルを配置していた。

ソーラーシステム。

このパネル一つ一つは大した出力でないが沢山集まるとあらゆるものを融解させるほどの高熱を放射できる決戦兵器だった。

そのコントロールする制御艦にはジャミトフの腹心のバスク・オム中佐が艦長として鎮座していた。
バスクはジオンによる拷問により視覚障害を患い、ジオンを含めたスペースノイドを嫌悪していた。
そのためジオンを焼き払えると聞いたバスクはジャミトフへ希望を出し、それをジャミトフは了承した。

「ソーラーシステム出力臨界まであと30秒です」

オペレーターがバスクへ報告すると、バスクはニヤッと笑みを浮かべた。

「よし。これで積年の恨みを晴らせる。ジオンめ、このオレをこんな姿にしやがって。覚悟するがいい」

「臨界まで10秒です。・・・5・4・3・2・1・・・艦長、臨界です」

バスクは立ち上がって手を前に振るった。

「よし!ソロモンへ照射。味方に当てないように注意しながらジオンを焼き殺せ!」

そしてソーラーシステムがソロモンへ向けて放たれた。


* ティアンム本隊 旗艦内 艦橋 12:00

ティアンムは目の前の光景に唖然とした。
ソロモンの外にいたジオンが全て壊滅し、ソロモンの各ゲート、各砲台が焼かれて使用不能に陥っていた。

ティアンム艦隊もソロモンからの悲鳴が暗号通信でなく一般回線で傍受できていた。すべてが悲鳴だった。一般回線で拾えてしまうほどソロモンは混乱の極みにあった。

「・・・なんとも言い難い。これは戦闘とは言えん。ただの虐殺だ」

ティアンムが自分で選択しておきながら苦虫を潰したかのように言った。その意見に艦橋のクルー全てが同意した。そして副官がティアンム
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ