14話 ソロモンの悪夢 UC0080 1.1
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が盛んになっていった。
* アメリカ ニューヤーク セントラルパーク内 UC0081.6.6 10:00
ガルマは式典を開いていた。ニューヤーク市のエッシェンバッハ氏ら保守派勢力との和解がガルマの懸命な努力の末達成され、それによりガルマの治める一帯の基地以外を民間へ戻した。それについての歓迎式典だった。
妻であるイセリナの功績も大きかった。彼女が社交界を通じ、有力者を説得し、および連邦政府にも交渉を促した。
ガルマは連邦へアメリカにおけるジオンの敗北を宣言し、政府間ルートを通じガルマ含むジオン兵にはお咎め一切なしということと、ガルマが持ちうるジオンの基地と生産拠点の独立維持の権利を獲得。全てが政治ならではの曖昧な決着で終わった。
その翌年2月にはガルマはニューヤーク周辺を基盤としにて選挙で連邦の議席を獲得し、ジオンのギレン総帥批判とスペースノイドの権利、地球に残る貧困層の救済を志し訴えた。
ここまでのガルマの思想と政治的、精神的な変化はシャアによる入念な説得によるものであった。並びランバ・ラルもそれを支持、補佐し、少数派ながらも人々から支持を得ていた。
ララァの願いでオーガスタに研究機関が設立された。ララァがシャアへ直接頼み込んできたため、意味あることなんだろうとシャアが思い、ガルマへ打診し決定され設立された。
オーガスタ研究所。ある医薬品会社の研究施設をそのまま買い取り、ララァの要求する機材等を揃え、そこでララァの望む研究が行われていた。
研究と言っても、空調システム等利用し、植物や動物など用意して一見サナトリウムのような環境でララァは日々過ごすという形であった。そして週に1度とある装置の中に入り脳波の測定を取る。そのデータをララァが確認しまたくつろぐとの繰り返しだった。
ある日シャアは様子を見にその場所へ訪れていた。
研究員も数人しかいなくその一人であるナナイ・ミゲルが若手ながらララァの世話をしていた。
「どうですかララァは?」
シャアがナナイにララァの様子を伺った。
「ええ、気楽に過ごしていますよ。あの装置の中でも今のところ変化が見られません」
「あの装置とは?」
「ええ、何かアナハイムより取り寄せたらしいですが<サイコフレーム>という代物でグラナダから流出してきた技術素材らしいです。何でも人の脳波・感応波を直接的に受け取りテレパシーなど扱える眉唾ものですが・・・」
「そうか。テレパシーねえ・・・ホントに眉唾物だな」
シャアはララァの行為に依然見たあのイメージからその再現を目指しているのかなと予測した。
ララァのサナトリウムにシャアが入ってくるところを見かけるとララァは周囲の戯れていた動物たちから離れシャアに近寄って行った。
シャアは
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