14話 ソロモンの悪夢 UC0080 1.1
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々はしゃぎ疲れたのか管制室の座っている席に腰を深く下ろし、モニター越しに宇宙を見つめていた。
・・・
アクシズへ向かうチベ級の艦艇の中でソロモンの戦闘の結果がユーリーよりゼナにもたらされた。
ユーリーがゼナの私室前へ一呼吸した。その後ノックをした。
ノックの音を聞いたゼナは抱いていたミネバをベビーベットに戻し、「どうぞ」とユーリーの入室を促した。
「失礼いたしますゼナ様・・・」
ゼナはユーリーの沈痛な表情に覚悟した。
「・・・ソロモンはどうなりました」
「はい、戦闘は終わりました。形としては勝ちました。しかし、特攻に向かったドズル閣下はギレン総帥の決戦兵器に巻き込まれる形で名誉の戦死を遂げられました・・・」
ゼナは悲鳴に近い叫びを上げて周りの調度品に当たり散らした。その取り乱した姿にユーリーはミネバのベビーベットへ急いで駆け寄り、ミネバを守った。
「・・・どうして!・・・何故貴方が死なねばならないの!・・・総帥は何故!あのひとを犠牲にしたの!」
ユーリーは答えられなかった。真偽が不明なためである。
そして失意のままゼナとミネバはアクシズへ向かった。
・・・
ソロモンの悪夢。
それはギレンの用意した決戦兵器ソーラレイUにより、連邦の宇宙艦隊のほぼ8割を損失した連邦にとって悪夢と言えるほどの絶望だった。
その損失は人的被害の方がより深刻であった。この被害の回復まで連邦はこれから2年間要することとなる。
ギレンのソーラレイの照射範囲は月の周囲までに及ぶ。
いくら大艦隊を率いて制圧に乗り出そうが辿り着く前に全滅が必至だった。
連邦はその兵器制圧のために少数でいくつも部隊を分けて攻略に今後乗り出そうとするが、それを凌駕するジオンの部隊により幾度も撃退されていった。
それにより連邦軍の戦力はさらに減退した。
連邦政府与党は戦争の継続を決定し、軍拡に努めた。それは民衆への負担である税の徴収を増やし、中間層並び貧困層の生活に直撃していた。
厭戦気分が高まる中、政府与党への反発も増えてきていた。そのため連邦政府は軍にその抑えとしてティターンズを結成し、反発する民衆を抑えるようにと組織した
しかし実態はティターンズによる反発する民衆の弾圧だった。人々はそれに恐怖し、中にはそれに対抗する者が出てきた。
政府野党内にも与党を牽制する上でエゥーゴという団体を結成。各地の民衆弾圧の動きの保護に密かに努めていた。
2勢力が直接関わり合うのは少し先の話になる。
UC0081.6月に連邦政府は第2次ビンソン計画を立案。2年間で最新鋭の艦艇を揃え宇宙艦隊の再建と志願兵と徴兵を行い、来るべきジオンとの決戦に備えるべく各地で兵士育成と新型兵器研究・生産
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