14話 ソロモンの悪夢 UC0080 1.1
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るでしょう。まあ中将の艦隊ならば勝てるでしょうが多少の痛みを伴います。それを軽減してくれる代物・・・まあ光の矢と申しましょう」
「ほう。新兵器というやつか。有り難く頂戴しよう」
「ええ、ぜひご活用ください」
そうジャミトフが言うと通信が切れ、代わりにそのプレゼントの座標が送られてきた。
サイド1宙域、ティアンム艦隊すぐそばだった。
「よし、数艦がその贈り物を受け取りにいけ。本隊はそのままソロモンへ進軍する」
ティアンムは艦隊を隙を見せない陣容でゆっくりソロモンへ進ませていった。
* 宇宙要塞ソロモン 司令部 1.01 15:00
司令部でドズルは本国の兄ギレンに通信会話をしていた。
ドズルはここがジオンの一大決戦の場にしようと主張していた。
「兄貴!連邦がこのソロモンへ向かっている。兄貴の艦隊で後背を突き、またあのルナツーのように艦隊を撃滅すればこの戦は勝てる」
ギレンは首を横に振り、ドズルの作戦を採用しなかった。
「ドズルよ。アレは2度は無理だ。敵も2度は失敗をしないだろう。それよりも良い方法がある。その時までソロモンで出来るだけ敵を引き付けてもらいたい」
「なっ・・・良い方法だと・・・。戦は数だ兄貴!数がモノを言う。本国からの援軍で連邦を追い払える」
「・・・無論だとも。数が勝負の分かれ目だ。最終的に敵がいなくなれば良いわけだからな。ドズル、お前にはビグザムを5体都合してあったが、それでソロモンは守れるだろう。時間をできるだけ稼げ。今はそれしか話せん。ドズル、ソロモンを支えてくれればジオンは勝つよ」
そう言うとギレンの方から通信を切った。
ドズルは唸り、「言われるまでもない」と呟いた。
その後ドズルは自室のいる妻ゼナに会いに行った。
ゼナは生まれたばかりである娘ミネバをベビーベットの上で世話していた。
ドズルが部屋に入って来たのに気づき、ゼナはドズルの方に振り向いた。
「ゼナよ・・・今回は生きて帰れるかわからん」
ゼナは夫の言葉に沈痛な顔で「そうですか」と一言言った。
「しかし、お前とミネバだけは守らねばならない。戦闘が起きる前にソロモンを出てアクシズへ向かうのだ」
ゼナは驚いた。何故本国でなくそんな辺境の地に行かねばならないかを。
「どうしてです貴方・・・何故あんな日の当たらないところなんかに・・・」
ドズルは俯いてゼナの質問に答えた。
「済まない・・・今のジオンはオレでもコントロールし切れない。お前も知っての通り、兄妹間の仲が最悪だ。兄は独裁体制を取る上でオレも含めて邪魔者だと思っている。良くても単なる駒にしか思っていない。そんな兄貴の下にお前らをやる訳には行かん」
すると部屋のインターホンが鳴り響き、ド
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